行事

スペリングビー、晴れやかな笑顔

OLYMPUS DIGITAL CAMERAスペリングビーの校内大会。三年生以上の各クラス二人ずつ代表二十六人が講堂の前に。

 

 この日をどきどきと迎えた次女。毎日とはいきませんでしたが、冬休みも少しずつスペルの練習。学校が始まってからは担任の先生が、代表の二人で「授業を抜けて問題出し合い練習時間」をちょこちょこと取って下さったよう。

 

 私も練習に時々付き合ったのですが、「間違えてしまった」時の次女の反応の凄さに(文字通り「のたうちまわる」)、もうこんなに悶絶するくらいなら、スペルのこと忘れてしまったらとつい言ってしまったことも。

 

 「間違えるからね、どういう点に気をつけたらいいか分かって、より良くなっていくんじゃない。二度同じの間違えたらね、もうそれはそこが弱いってピンポイントできたことで、後はそこに集中すればいいのだし、どう見てもどんどんよくなってるってことでしょ」と話し合い何度か。そして一つ間違えると、怒りと動揺で次にできるはずのものもできなくなり、となる度、「間違えて心をそんなに乱していたらねもったいないのよ、『深呼吸、リセット、新しい気持ちで次へ』、これはどんなことにも言えるのよ」そう何度か落ち着く練習。

 

それで初めと比べ、随分と取り乱すことも少なくなり。「間違えた単語」について再び触れるのさえ難しかったのが、「ママ、その単語マークしてね」と落ち着いて言えるようになり、練習もテンションばりばりぴりぴりの雰囲気から、笑顔のこぼれるリラックスしたものへと変わっていきました。

 

 このスペリング練習を通し、何が一番よかったかと言えば、こうした「失敗に対しての姿勢」を繰り返し学んだことです。

 

 

 

 それにしても、rやlが一つか二つか、cかsか、orかerか、ail かaleなど、細かいところまで正確にスペルするのって、改めて難しいことだなあとつくづく思いました。その上私の発音も怪しいもので、私が読み、次女言い直し、スペルする、というパターンがしょっちゅう。何だか練習を手伝うと余計難しくしているようでもありました。(笑)

 

例えば、forayは「r」一つで disarrayは二つ。follicle, scintillation, mollify, tracticallyなどは「l」二つで propulsion, decathlon, flagitiouslyなどは一つ。stridency, armisticeは「c」だけれどporosityは「S」。doctor, chancellorは「or」でoleander, bewilder は「er」。ailmentは「ail」でmoraleは「ale」。その他にも、genoise(ぜのあ~)、 panache(ぱなーしゅ)などフランス語読みも混ざり、shiatsuなんて日本語も出てきたり。

 

私自身、かなりの学びの時となりました。

 

もっと本格的に練習するとなると、語源ルーツなどもしっかり把握してパターンを覚えていくということになるのですね。

 

 

 

ということで次女、校内大会前日は学校から帰ると明日に備えてゆっくり休むんだと大張り切りで宿題を終わらせ、ざざっとスペルを見直し、八時には一人電気消してベッドに。それでも結局九時過ぎにどうしても寝られな~いと起きてきて、一緒に夜の感謝の言葉言い合いなどしてました。(笑)

 

当日、もうとにかく、力を出し切れたということであればいいなと見守り。

 

初めに、2008年のスペリングビー米国全国大会で八位だったというアラスカ・ジュノー出身のParkさんという女の子からの話があり。一日八時間から十時間練習したそう! ここ三週間ほど一日平均三十分くらい練習してきたかなという次女、家に帰ってからもこのこと何度も興奮して話してました。

 

元校長で今は学区長(superintendent)のG氏が、一人一人に単語を読み上げていく。二十六人、一回目、二回目ラウンドと、次第に難しくなる。簡単なものほど、ついうっかり分かっているのに言い間違いということが練習でもあり、それで初回ラウンドでアウトというパターンだけは避けてあげたいと思っていたので、二回過ぎた頃には、もう私もほっとリラックス。

 

結局次女は五回目七人まで残り、そこで四人アウト。ということでその四人と共に四位に

 

motion, hermitage, chancellor, aubergineときて、最後spectaclesをs-p-e-c-t-a-c-l-sと言ってしまい。上の子達に言わせると、何でhermitage, chancellor, aubergineが言えて、spectaclesを間違えるわけ? ということのようですが、四年生にとっては、どれも同じように聞きなれない言葉なんですよね。(笑)

 

最後三人。六年生五年生、そして三年生の女の子!この女の子、 Redundant、decrepitude、pandiculationなどと五・六年生に負けじと頑張るものの、結局三位に。大きなお兄ちゃん達に混ざって、手の平に指で単語を書きながら必死で答える様子がもう可愛いくてしょうがなかったです。

 

六年生の男の子、ferrule, rebarbative, wherewithalなど正解で優勝し州大会へ。この男の子は必ず、単語の意味、品詞などを質問者G氏に尋ね、考えてから答えるんですね。そういった知識を総動員してスペルする。見ていると次女も含め、シラブルなどに区切って感覚的に覚えている子が大半なのですが、先へ進むほど、こういった体系的な知識が必要になるのでしょうね。スペリングの奥の深さを感じました。

 

次女も悔しいながら、晴れやかな笑顔。こんな体験ができたこと、本当に感謝です!

 

 

二十六人ずらりと前へ。

こうしてひとりずつ前に出てマイクの前でスペル。かなりのプレッシャーにもなりえそうです。がたがたと震えている子もいたと次女。

七人に残った!

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