マインドフルネス

マインドフルネスの効用と実践体験

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元々は仏教の「サティ」(八正道の「正念」)という概念を基にする「マインドフルネス」、
「瞑想」がその根幹にあることから、
私自身以前は、
「ちょっと不思議なニューエイジ」的イメージ

を持っていたのですが、

今ではその効用が、

欧米の医療やカウンセリングの分野でも認められています。

 

マインドフルネスの定義とは、

自身のマインド(思考・感情)の動きを観ること、

それらの動きをジャッジせず、

気づいていること。

と言えるかもしれません。

 

米国では1979年マサチューセッツ医大で、マインドフルネスに基づくストレス緩和 プログラム(Mindfulness-Based Stress Reduction (MBSR)が 初められて以来、学校や刑務所や病院や 復員軍人センターなどで用いられ、

英国ではオックスフォード大学の精神科学課に2008年マインドフルセンターができ、 Bangor University, Exeter University and Aberdeen University などで活発な研究が続けられ、

今では市の職員の健康管理に用いられたり、

国営医療サービス事業(NHS)でもその方法が紹介されているとか。

今年五月のBBC記事にも、

「もう今そこらじゅうでお目にかかる言葉です。英国議会さえ用い始めている」と。

 

科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」などでも特集が組まれ(2013年5月)、

それによると、

・恐怖症、パニック障害、不安感、鬱などの心理的病

・慢性的痛み

・老人の孤独感など社会的ストレス

・医療のプロや教師などの「燃え尽き症候群」

・節食障害やダイエット

・睡眠障害

などの緩和、また

・集中力増大

・幸せ感持続

などにも効果があると。

 
 

子育てや教育現場に取り入れる試みを取り上げた本何冊か、

また活動(MindUpや .bなど)の様子をホームページなどで目を通しているのですが、

子供達、

・落ち着く

・集中力が増す

・楽観的になる

・ハッピーになる

・以上のようなメンタル面が整うことにより学業成績もアップ

などの調査結果が報告されているようです。


 
 

ちなみに、「米国医療研究品質調査機構 (The US Agency for Healthcare Research and Quality)」は
 
「マインドフルネスプログラムは、不安感、欝、ストレスに基づく多様な心理的問題を緩和させますが、ポジティブなムード、注意力、ドラッグなどの中毒症状、食事習慣、睡眠、体重コントロールなどに効果があるという十分な証拠(evidence)は得られていません。投薬やエキソサイズや他の「行動セラピー( behavioral thera)」などアクティブな治療に、瞑想プログラムが勝るという証拠は見つかっていません」
 
としています。

 
 
 

そこで私自身、

ここ何ヶ月間か実際に試してみているのですが、

その効果を実感しています。

 

・集中できる

・寝つき良く熟睡

・右側の額から頭部にかけてかなり力が入っているのに気がついた。ちょこちょこ気がついて緩めることで、身体全体から気持ちまでほぐれる。この発見は自身にとって大きかったです。

・逆境でも、腹が据わる。

・凹むことに囲まれても、気持ちが切り替わり易い。


などなど。
 

子供達の様子で気がつくのは「深呼吸の感覚に気がつく」と一緒にしてみることで、

とにかく寝つきが良くなったこと

寝られな~い、寝られな~いとベッドの上で言うことのあった子供達、 すぐにぐっすり。

 
 
 

マインドフルネスの具体的方法は?というと、

「瞑想」と言われるものですが、

「瞑想」とは、

何十分も「じっと座って」に限らず、

何かを始める前に二分程椅子に座って呼吸に集中するだったり、

運転しながら、

食べながら、

歩きながらだったり、

周りの物音に耳を澄ませるだったり。

 

長くじっと座るより、

短く一日に何度かの方がより効果があるという報告もあるようです。

 

私自身、

十五秒でもちょこちょこと一日に何度か取り入れるというのが、

今のところちょうどいいです。

また歩きながらというのもとてもいいです。

踏み出す一歩一歩のセンセーションに意識感覚を向けて。

 

またマインドフルネス・トレーニングは、

即効性のある対処療法というよりは、

体質改善に似たもので、

すぐに効果絶大というよりは、

こつこつと続ける内にその効果を実感するものですね。

 

 

 

忙しい現代の生活にフィットする形に、

整えられつつあるマインドフルネス、

二千五百年前からアジアに伝わる知恵が、

こうして世界中で生かされていくのは素晴らしいことだと思います。

 

科学的に効果が証明されたのならば、

合理的にどんどん取り入れようとする欧米。

日本では、

「瞑想」というと様々な事件も連想され、

また宗教的なものへの嫌悪感などから、

なかなか広まりにくいということもあるかもしれません。

 

ちなみにそんな中日本にも、「日本マインドフルネス学会」なるものができ、

今年十月には「マインドフルネス学会第一回大会」が開かれるそうです。

学会の設立趣旨を引用させていただきます。

 

「本学会はマインドフルネスに関する科学的・学術的研究の発展に寄与するとともに、マインドフルネス実践の有効性と安全性を高めることを目指す。そして、心理学、医学、産業、スポーツ、福祉、教育等の諸分野におけるマインドフルネスの研究、教育、普及を促進し、広くストレスマネジメント、心身の健康増進、自己成長、豊かな人間関係、共生社会の実現に貢献していくものである。

 

本学会では、マインドフルネスを、“今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること” と定義する。 なお、“観る”は、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触れる、さらにそれらによって生じる心の働きをも観る、という意味である。」

 

今後の活動に注目させていただきたいです。

 
 
 
 
 
自分自身マインドフルネスについてもっと知りたいということと、

「マインドフルネス」を現代の生活に、

子育て中の方々や子供達の生活にも活用できるよう、

トレーニングを受けられたらなという気持ちから、

最近、

医療機関や大学など様々な機関で提供されるトレーニングコースを調べてみています。

といって一人ならばもう今すぐにでも飛んで行きたいところですが、

まだまだそうもいきませんね。

今できることからこつこつといきます。

アンカレッジにも、

マサチューセッツ医大でトレーニングを受けた方がコースを開いているようで、

コンタクト取っているところです。

 

私自身、

メンタル面では子供時代から様々な問題を抱え、

三十代前半に自分なりに行くところまで行って崩れ落ちたのですが、

今では年月を経すっかり心臓に毛が生えかけているとはいえども、

これからを生きる子供達が二の舞にならないよう、

メンタル面やマインドを整えるために何かできることはないかないう気持ちがあり。

現代社会、 メンタル面に問題を抱える人々は増える一方ですし、

またこれからの高齢化社会に向けて、

マインドフルネスが高齢者の孤独感や慢性的痛みを緩和するなどの報告がされているのも、

頼もしいです。
 

マインド(思考・感情)が整うところに、

持てる力を最大限発揮できる、

ということなのだと思います。

 

・異文化理解、多様性、共生

・子育て

・マインド(思考・感情)を整える
 

これら三つをキーコンセプトとして、

こつこつと進んでいけたら、

そう思っています!
 
 
 
 
 
 
 

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