高校ホームスクール

高校ホームスクール その二

高校ホームスクールに意欲満々な長男。その熱意に背中を押され、私も調べ続けているといった状況。生半可な覚悟ではできないこと、自分で自分を律し続けること、何度も話し合い。

 

アカデミックに効率的に取り組み(二年三年で終わらせ、カレッジ・クレディットをたくさん取ると計画しているよう)、その分、好きなこと(ロボティックスとスポーツと航空関係NPO)を追求したいということらしいです。確かに、一斉に何十人にも向けた「画一的なカリキュラム」よりも、得意なことを深め、苦手な部分を集中してといった「個別にカスタマイズされたカリキュラム」なら、より効率的にアカデミックにも取り組むことができるでしょう。

 

スポーツはPE(体育)単位扱いにでき、ランダムな運動に時間を割くより、突き詰めたいスポーツに全力注ぎ込むこともできるよう。「突き詰めたいスポーツ」としては、レスリング熱続いており(笑)、「ブラジリアン柔術」について本人かなり熱心に調べ中。柔道とレスリングを混ぜたようなもので、柔道家の前田光世という人が、ブラジルに渡り広まったものらしいです。小柄で喘息持ちのエリオ・グレイシーというブラジル人が改良し広めたため、小さく軽くても大きな相手に向かえるよう工夫されているとか。こちらの子達に比べ、背は平均程でも華奢な長男には持ってこいとも言えるでしょう。何よりも、レスリングよりは安全というところが嬉しい。引き続き調べ、体験レッスンを受け、始めるのなら、一生続けるくらいのつもりでと伝えてます。

 

ホームスクールについての本を読み情報を集めていると、「途中から公立・私立の高校に戻る場合、もう一度全て授業を取り直す必要がある場合もあるので良く調べて気をつけるように」という注意を見つけ。大学の単位として扱われるAP(Advance placement)クラスの始まる十一年生から通常の高校へ戻ると計画している長男、果たしてそれは可能なのだろうか?

 

そこで、ホームスクールを支援するチャータースクールで話を聞いてきました!
(チャータースクール:公立学校の扱いでありながら、一般の学校に比べ「より独自の経営方針」に則る学校。)

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2002年に始まったこのチャータースクール、ホームスクール家庭の支援を通し、生徒一人一人に合った独自の学習スタイルやペースを大切にしていくことを目指しているそうです。

 

 

まずは、学区の教師免許を持つスポンサー先生をリストから選び、体験知識豊富な(十六人の先生リストの詳細を見ると、ご自身が子供さんをホームスクールされたorされているという方が多い)その先生と相談しながら、その子に合った学習カリキュラムを築いていくよう。そして授業は全て、正式な単位として認められ(親が成績をつける場合は、全てのワークを提出し、スポンサー先生の合意が必要)、途中から高校へ戻りたい場合でも、振り返ることができると!

 

カリキュラムには、親が教える伝統的なホームスクーリングから、チューター、オンラインコース、少人数クラスなどがあり、高校で一つか二つの限られたクラスだけ取り他の科目はオンラインでといった「半ホームスクール」や、大学の授業を必須単位として換算するといったことも可能。チャータースクールの提供する十人前後の少人数クラスには、「オナーズクラス(よりアドバンス)」などもあるそう。

 

高校をホームスクールする家庭には、政府から2014-15年度は2,300ドル(23万円ほど。2013ー14年度が3,050ドルだったのに対し大幅減額)が支給され、通常の高校で授業を取る場合は、その支給額から一クラス400ドル程(4万円程)マイナスされ。
受付のお姉さんと話しながら、「なんてフレキシブル!」と感動。

 

実はこのチャータースクールの校長、長男の小学一年生の時からのクラスメートのお父さん。ご自身のお二人の子供さんは、長男のように通常スケジュールの公立学校に通っているわけですが、以前お話した際、「子供によって、既成の学校環境で伸びる子もいれば、カスタマイズされた環境での方が伸びる子もいる。そんなニーズに答えるための学校です」とおっしゃっていたのを思い出します。

 

 

 

長男の描く高校生活にまさしくフィットなチャータースクール。しかも「一応入学は『くじ引き』なのですが、それは形だけで希望するのなら必ず入られます」とのこと。

 

私自身、中学高校と学校に行かないで大学へ進む道が模索できたのならば、飛びつきたかったという思いがあるのですが、そんな自身の体験が、長男の熱意を理解することにも繋がっていて。それでも現実的に長男にとってどんな道がいいのか、見つめていきたいです。

 

年々ホームスクール人口が増えてきたといえども、全体の3パーセント程のこと。ここで大多数とは違う道を踏み出していくことが、彼の人生をどう形作っていくのか。引き続き調べ、決定するまでじっくり時間をかけていきたいです!

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