コミュニティー

長男から先生への手紙、今の自分があるのも

134私はラップトップ、長男15歳はデスクトップと、
5メートル程離れて、それぞれスクリーンに向かう。
 
最近、ウィークデイ午前中は、こんな様子。
 
 
それで、時々聞いてみたりする。
で、今、何してるの?
 
 
サイエンスのプロジェクト、数学のクイズ、遊んでる、などなど答えが返ってきます。
 
 
昨日、
 
私: で、今、何してんの。
長男: M先生にメールを書いて送ったとこ。
私: えっ、M先生って、あの中学のときの英語の先生?
長男: そう。どれほど先生から教えられたかって、お礼のメール。
私: へー。
 
英語のM先生といえば、「スパルタ」で名が通り、口も悪くて、「おまえがどれほどだめか」ととくとくと諭され泣き出した子も何人か。それまでオールAだった生徒もぼろぼろの成績を手に、打ちひしがれ、親御さんからの文句もたびたび。
 
長男も、M!とんでもない!もう許せない! と口にしていたのを聞いたことがあるのですが。
 
 
 
それでも、卒業して、大学の英語のテストや授業を受けたりする中で、時々口に出すようになっていた。
 
「M先生がいなかったら今の自分はない。本当にM先生のおかげ」
 
 
 
三者面談のとき、長髪で耳にも舌にもピアスした姿(ちなみに初老男性)で、M先生は長男に向かっておっしゃった。
 
「お前の中から、やる気が出てこないといけないんだよ!お前自身の人生なんだ。成長しろ!」
 
 
 
知り合いの英語の先生に、M先生が添削したいくつかの宿題やプロジェクトを見せたことがある。
 
「うわあ、この先生、本当に教えようとしてるんだね!」
 
その添削の精密さ厳しさに、驚いていた。
 
 
かけがえのない出会いに、感謝をこめて。
 
 
今の学校教育について、予算も大幅に削られ、「未来はない」とまで生徒の前で言い切ってしまうM先生。制度組織とご自身の信念との葛藤を抱えながらも、子供達を立ち上がらせる存在として、これからも活躍されることを願っています。
 
 
皆様、どうぞ素晴らしい週末をお送り下さい!
 
 
 

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