日常

週末の風景、和田重次郎氏の母「節さん」を想いつつ

和田重次郎の一生を描いたミュージカル公演

愛媛の劇団「みかん一座」による、「The Samurai Musher」公演に行ってきました。
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ダウンタウンにあるアンカレッジで一番大きな劇場にて。
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愛媛出身で19世紀終わりからアラスカで活躍した和田重次郎氏の生涯を描いたミュージカル。
 
武士だった父親が4歳の時に亡くなり、母の実家で貧しいながら愛情に包まれ育った和田氏は、16歳の時「住友になる(大成して大金持ちになってやる)」と家を出アメリカに密航。サンフランシスコでだまされ捕鯨船に売られ、越冬の地カナダでイヌイットと犬橇に出会い。捕鯨船との契約期間を終え一旦日本に帰るも、日本語の読み書きができないため、日本ではチャンスを掴む可能性は難しいとアラスカへ。犬橇を操り、遭難船への食料を確保したり、金鉱発見をいち早く知らせ歴史に残る人の流れを生み出したり、ジフテリア血清を運ぶために使われ多くの人々を救ったトレールを作ったりと、「犬橇の神様」とも呼ばれるように。ネイティブアラスカンの村のチーフともなり、ネイティブの女性と結婚し娘も生まれ。
 
こうした活躍の背景には、マイナス50度以下になる自然環境、当時はコケージャン(白人)による人種差別も酷く、米国市民権を許可されないため金鉱を見つけても取り上げられるといった常に厳しい状況があったのですが、第一次世界大戦勃発後には、スパイ容疑をかけられ、身を隠すことになり。
 
 
ミュージカルでは、こうした波乱万丈な人生を送った和田氏の心の支えとなっていたのが、母親「節」の存在だと描かれていました。
 
幼い頃から、何がどうなろうとも、あなたを支えているからと伝え続けた母。和田氏はアメリカへ渡って以来、その最愛の母親へずっと仕送りを続けていたそうです。そして母親が亡くなったと通知を受けた3年後に命尽きた和田氏。
 
舞台には、スパイ容疑の後、家族とも離れ離れになり、ポケットには小銭のみ、「住友になれなかった・・・」と1人寂しく息を引き取る重次郎の姿が。そこへ、お節さんが迎えに来て共に去り幕が閉じ。
 
 
年を経るに連れ、私の涙腺はどうにかなってしまったんじゃないかというぐらい涙もらくなってきていて、「母と息子の愛」みたいな設定を聞くだけでもうだめなんですが、和田氏とお節さんの姿に、泣きました。
 
団長の方が最後の挨拶で「今も重次郎は生きています。今もここにいます」と言っていたのですが、本当に。夢は果たせなかったかもしれないけれど、現代からは想像もつかないような困難に何度も会いながら、その度に立ち上がり進み続けた姿に、100年近くたった今も、こうして多くの人々が感動と力をもらっている。
 
アラスカのゴールドラッシュ時には500人近くの日本人がいたといいます。和田氏のように、日本で極貧に暮らす人々も多く、一攫千金を夢見てアメリカに渡り。そのほとんどが、和田氏の人生のようには記録され表に出ることがなかったわけですが、その1人1人にドラマがあったのでしょうね。和田氏の裾野に広がる、名も無き人々の群れ、そんなことを感じていました。
 
また日本での公演と、こちらでの公演と、観客の思い入れも随分と違うだろうなあとも思いましたね。こちらでは、日本を離れ、日本を懐かしく想いつつ、異国の地で骨を埋める和田氏の生き様とは、まさしく自分達の姿でもあるかもしれず。
 
様々な思い溢れた夜でした。
 
 
公演後、賑わうロビー。
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スタッフの皆様、はるばる愛媛から、お疲れ様でした。
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そして、ありがとうございました!
 
 
 
 
 

サイクリングと大掃除と引越しと

雪と氷に覆われた冬の間は、自転車も特別に太い車輪でしか走れず。
 
子供達、半年振りのサイクリングに大喜び。
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風切って走り回ってます。
 
春の大掃除の週末。
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秋にやり残した落ち葉かき。
 
実はあと2ヶ月程で、引越しすることになりました(多分アンカレッジ市内)。
 
とにかくもうシンプルに物持たずでいこうと、手放し、寄付し、の日々です。
 
今持っているものを、半分ぐらいにできたらあなと。本当に必要?と1つずつ問い。旅の準備みたいですね。
 
5人の子供達が使ってきたものもあり、成長をかみ締めつつ。
 
手放すことで、手にするものがありますね。
 
 
 
 
 

登山、ティーンのエネルギー

ここ最近、長男15歳、毎週末お友達とどこかの山へ登っています。
 
ティーンのエネルギーというのは、つくづく凄まじいです。
 
私だったら1日がかりだろう山を、走って登り下り、ちょっとした午後の運動といった様子。
 
写真を見せてくれるのですが、中には両側絶壁急斜面のようなものもあり、傍で見ていたら気絶してしまいそうです。
 
お友達と、
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頂上で。
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長男撮影。
 
 
来週末は、少し遠出するそう。
 
無事大きな怪我をせず、夏を越そうね、そう祈りつつ。
 
ルートや装備を確認し、必要な知識や技術を与えたら、ある程度大きくなった子の冒険を前に親ができるのは、祈ることぐらいなのかな、そうしみじみ思いますね。
 
 
和田氏を見守ったお節さんの、その懐の大きさ、温かさを、想いつつ。
 
それでは皆様、初夏のまぶしい日々、素敵な時をお送り下さい!
 
 
 

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