ギフテッド教育

五歳児へのIQテスト

002元教師、今は様々なテストを基にした教育アドバイザーというTさんの自宅で、三女のIQテストをしていただいた。休憩含めて三時間半。山の上の家。はるか遠くに海の光。

 

小さな子のIQテストというのは、同じ月齢の子に較べ前倒しで様々なことができるほど数値が上がるようになっている。

 

「このテストに出てくるあれやこれ、結局はいずれできるようになっていくものでね」

 

休憩時間、キンダー(年長)から大学まで教えた経験を持ち、キンダーに入った子が一年で見違えるように様々なことができるようになっていくのを何度も目の当たりにしてきたTさんが言う。

 

「五歳児へのテストにどれほどの意味があるのかと、私自身疑問に思っています。早くできたところで長い目で見てだからどうなのだと。ただ上の子達と違う学校だと現実的に送り迎えが難しく、そしてギフティッドプログラムで用いられるカリキュラム自体はいいものだと思っているのが、このテストを受ける理由なんです」そう言う私。

 

この会話でTさんの姿勢がぱっと変わった。五歳児へのIQテストというものの茶番的な面、それを分かっているという暗黙の同意のようなもの。

 

本当に丁寧に接してくださった。できるできないと白黒つけてそぎ落とすのでなく、能力を引き出すような問いかけ方。無表情でただ問題を解かせ続けるのでなく、時に冗談を言ってほぐしたり、褒めて励ましたり、こういった態度で五歳児のスコアというものは随分と変わるだろう。よく知らない人に対すると「初めは」とても物静かになる三女、書いて答えるのはいいけれど、話して答えるのはどうしても硬くなってしまう。そんな時にはTさん、私がテスターになることも許してくれる。

 

こうしたTさんのおかげで、最終的にプログラムに必要な数値が出ました。
Tさんに出会えたこと、感謝しています。

 

IQテストはゲームのようで楽しいものが多い。間違え探しやブロックやパズルや迷路や。子供本人も「楽しかったあ」と終わる。

 

 

問題例:

1. 食べ物、名前、動物、思いつく限りそのカテゴリーの言葉を言う。それぞれ一分間。

2. 「5」「8」や「フラワー」「体重計」など、テスターが言う数字や単語をそのまま繰り返す。徐々に増える、「9」「5」「4」、「ドア」「象」「ブロッコリー」など。今度は反対に繰り返す。「9」「6」「3」だったら「3」「6」「9」、「カメラ」「風呂」「みかん」だったら「みかん」「風呂」「カメラ」。

 

知り合いや友人などからIQテストのために練習したり準備したりするの?と聞かれることがあるけれど、そのための準備というより、普段からゲームの一つとして楽しむといったスタンスが理想だと思っている。たくさんある遊びの中の一つという位置づけ。身体をストレッチするように脳もストレッチという感覚で。脳がほぐれる感がある。何かの待ち時間や、車の中でや、上の問題例などもゲームとして楽しむことができるだろう。小さな頃はとにかく遊び中心、1脳だけを使うなら10外で思いっきり身体を動かして遊ぶ、1対10くらいの比率が調度いいように感じている。

 

とにもかくにも、これまでのアビリティーテスト(IQテストの縮小版のようなもの)、学力テスト(算数・読み)、そして最後のIQテストと無事終わりほっ。新年に掲げた節目の一つを終えました。次への一歩を踏み出しつつ、感謝を込めて。

 

テスト終わり、カフェで祝杯。

キンダーがいかに楽しいかを話す兄姉、楽しみでしょうがない三女。

Comments are closed.

Powered by: Wordpress