思春期

ティーンとの向き合い方

233昨日は年に一度の小児科検診。朝、長男14歳長女12歳、昼から、三女6歳次男4歳。最大一家族から一日四人までといことで(キャンセルになった場合の穴の大きさのため)、先月風邪をひいて診察してもらったばかりの次女はまた次の機会に。

 

14歳ともなると、小児科医も大人として扱う。診察はプライバシーとして親も妹弟も部屋の外へ。12歳の長女には、自ら選択させる。「皆一緒がいい? 一人がいい?」、長女「う~ん、一人かな」。下三人連れてぞろぞろ何度も移動。

 

診察が終わると、親を交えての話。プリティーンの長女に、「今こうして身体が変化しているけれど、こうした変化を起こすホルモンというのは、脳にも心にも影響を与えるもの。不安定に感じたり、泣きたくなったりすることもあるかもしれないけれど、何もおかしなことじゃないからね」と女医さん。

 

ああ、私も中学生のとき授業中突然泣きたくなって、気持ち悪いと先生に告げ教室を出、下駄箱の並ぶ玄関の隅でおいおいと泣き続けたことがあったなあ、と思い出す。様子を見に来た若い男の先生がおろおろして「何かあったのか?」と聞き続けるも、自分でも何で泣いてるのか分からなかった。世界中の悲しみが押し寄せて、もうどうしよもないというような感覚。押し寄せるホルモン体験。

 

「青年期(adolescents)の反抗とどう付き合っていくか」(“Instruction for Pediatric Patients”by WB Saunders Company 1999)と書かれた紙も渡して下さった。以下意訳(斜め文字)&長男長女に接しつつ思うことなど:

 

大人として親と新しい関係を築く前に、青年期のティーンは、まずそれまでの親との接し方から距離を持つ必要がある

 

1.大人の友人のようにティーンネイジャーを扱う
12歳になるまでに、彼/ 彼女が大人になった時、どういった関係を築いていたいかを念頭に、関係作りをしておくこと。互いをリスペクトしサポートしながら、共に楽しめる関係を目指して。自分にこう接して欲しいという態度で、ティーンに接する。ティーンが心を開けるよう、なるべくジャッジメンタルなコメントは避ける。

 

これぐらいになると、会話をしていてもなかなか楽しく、子供というより、友人のように感じることも多いです。子供扱いせず、大人としてリスペクトを示すこと、何気ない雑談、一緒に出かけたりアクティビティーして楽しむ時間を持つこと、大きいですね、

 

2.非難を避ける
 青年期の親子関係がうまくいかない多くの原因は、親が青年期の子を非難しすぎることにある。ムードや、言葉遣い、仕草や、服装や、嗜好や、小さな反抗は許す。小さなことを非難し続けていると、反抗はより長引くもの。ネガティブで怠惰な態度は、非難ではなく、「いい例」と「褒める」ことによってのみ変えられる。

 

確かに、と思います。カチンと来る仕草や言葉遣いやムードはしょっちゅうですが、細かいことは無視し、相手のムードに振り回されず、「いい例」を示し続けるなら、落ち着いていく。同じ土俵に乗らず、ゆったり構えて。

 

3.社会のルールや結果から、家の外での責任というものを学ぶようにする
 ティーンは自らのミステイクから学ぶたくさんの機会が必要。いずれ家を出、何のサポートも無いシステムの中で自ら問題を解決していかなければならないのだから。

 

いちいちハラハラしていたら、もう私の心も持ちやしないと学んでます。失敗も、将来への学びの機会として、家を離れ様々な体験をすることを励ましたいですね。

 

4.家庭のルールと結果を明確にしておく
家庭のルールをしっかり「書いておく」と誤解も避けられる。

 

 帰宅時間、出かける場所、メディアを用いる長さ、電話をしていい時間など、周りがどうであろうと「家ではだめなものはだめ」と境界をひいておく。子供も、こちらが一貫し無理過ぎる条件(例えば皆は10時までなのに、私だけ6時に帰宅など)でないならば、「家はだめなんだな」とひとまず思うもの。また年齢によってアップデイトする必要がある場合もあるということも覚えておきたいです。頑なに「だめ!」でなく、「この年なら友達と映画を見に行くのもありだよね」など。

 

5.家族会議で家庭のルールを交渉する
一週間に一度ディナーの後になど。民主的に物事が決められていくと、家族としてよりうまくまとまっていく。

 

家庭のルールで変えたいとティーンが思っていること、うまく機能してないと感じるルールなど、出し合って話しあう。ルールを作る段階から関わると、ティーンも「自分が決めたことだし」とより責任を感じて守るもの。

 

6.ティーンが機嫌が悪いときは、たっぷりとしたスペースとプライバシーを与える
こんなときに何を話してもどこへもたどり着かない。

 

確かにこういう時は、こちらからあれやこれやと突っ込まず、まずは離れるのが一番。「何か助けが必要ならここにいるからね」と感じさせつつ、ほおっておくと、しばらくしてご機嫌な様子で寄ってきたり。とにかく振り回されないこと。

 

7.無礼な態度には、“I”メッセージを用いる
小さな「無礼な態度」は無視するのが一番ですが、見過ごしてはいけない言葉や態度もあるもの。そういった時は、「何て態度なの!」「そういうことは良くないことよ!」 よりも、「そういう態度をとられるとママ(I)の気持ちも傷つくのよ。」と伝える。また取り乱して怒鳴ったり、ヒステリックに当り散らしたりを避け、自ら「いい例」を示すことは、子供の無礼な態度を防げることにもなると覚えておく。

 

確かに、「いい/ 悪い」と一般化するよりも、「今ここでの私とあなたの問題」とした方が、伝わりますね。

 

その他、私自身ティーンとの関係作りに役立っていると感じること:

 

・話し出す前に一呼吸おき自分のトーンを整えるようにする。動揺、怒りは落ち着かせ。自分のトーンを整え、相手もクランキーでないときに話す。

 

・興味を持ちそうなトピックに目を通しておく。家では科学系記事、時事への食いつきがいいです。

 

・小さな心配りを日常生活に散りばめる。好物のフルーツなどを部屋に差し入れたり、プロジェクトや宿題に埋もれているときに少し部屋を整えてやったり、出かけるとき眠る前には必ずどんなにバタバタしていても声をかけハグしたり。

 

時にこちらが怒鳴って爆発してしまっても、しばらく互いに頭を冷やし、謝る必要のある場合は謝り、また関係作りそんな出来事も、その後の対応によって、雨降って地を固める働きになるもの。

 

ユーモア。関係の潤滑油は、もうこれに尽きます。さりげない一言ジョークや仕草を散りばめる。ユーモアにどれほど助けられているか分かりません。

 

12歳長女と14歳長男、そしてその後もどんどん続くティーンネイジャー、共にアップダウンを越えながら、鍛え鍛えられ、歩いていきます!

 
 

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