繋がり(connection)についての研究を続けたストーリーテラー兼研究者のブラウン氏(Brene Brown)は、関係を築く壁となるのが「恥」や「不安」であり、その根幹に「傷つき易い柔らかな心をあけっぴろげにした無防備さ(vulnerability)」があるとします。
そして、その「無防備さ」とは、確かに恥や恐れ 自己肯定感などについての苦しみの中核であるのだけれど、同時に、 喜びや創造 帰属や愛情といったものの根源でもあると。
現代の多くの人々は、様々な問題を抱えた厳しい社会を乗り切るために、傷つかないよう防備しその「柔らかな心」を麻痺させていると氏は言います。そうすることで、内面の奥深いところに感じる幸せ・創造・喜びにも蓋をしてしまっていると。
関係性の海の中で、「柔らかい心」をさらけ出すこと、それがまた、幸せ・創造・喜びへの道でもあると言う氏。Courage(勇気)とは、ラテン語で元々「心をさらけ出す」という意味でもあるそう。
完璧であろうと、がちがちに固めた防備を脱ぎ捨て、不完全さをさらけだし、「柔らかい心」を解きほぐしてみる。そこから、創造・喜びを可能にする、本当の関係性も始まる。
子供達に伝えたいのは、
あなたは完璧で貴い存在、私はあなたを完璧に育てて見せる、ではなく、
あなたは不完全で、苦しみを背負った存在、それでも愛に帰属意識に値するのよ、
というメッセージだとするブラウン氏の考え、とてもよく分かります。
「柔らかい心」を麻痺させず大切にできる子育て、
それは、完璧であることを突きつけ続けるのではなく、
足りない欠けている部分を認め、変わらぬ愛情で包み込み、
その上で、より良くなろうと励ましサポートし続けていくこと。
心がけていきたいです。
参考資料:
ブラウン氏の「無防備さ(vulnerability)」についてのスピーチ、子供達の「不完全さを包み込む」ことの大切さを、教えてくれます。
http://recommend-ted.blogspot.com/2013/01/blog-post.html
氏のホームページ:http://brenebrown.com/my-blog/