1.今、公園で三女と次男が自転車乗り回すのを見守りつつ、ベンチに座り、これを書いています。すっかり辺りも新緑に包まれ、そよ風さわさわ、しかも気温二十三度! 例年五月の気温が十五度越えたら珍し~といったところなので、とにかく、あり得ません。
このうっとりな陽気、アンカレッジにいながら、どこか他の地を旅してるような気持ちです。
2.米国の子供向けの映画は、そのバイオレンスや性的描写や用いられる言葉の激しさの度合いなどによって、
G(General audiences : 小さな子でも大丈夫)
PG(Parental Guidance suggested :親の適切な説明指導が必要)
PG-13(Parental Guidance suggested for children under 13: 13歳以上向けで親の説明指導が必要)
などに分けられています。学校で映画を見る場合でも「PG」の場合は、「許可します」といった親のサインを提出する必要があったり。
昨日朝ごはんを食べながら、やれやれといった様子でため息をつく四歳次男。
私:どうしたの?
次男: 昨日の夜見た夢ね、モンスターがたくさん裏庭から前庭からこの家を取り囲むんだよ。あのバイオレンスさと恐さ、どうみても、PG-13の夢だった・・・。
3.週末朝、五キロマラソン大会、家族で参加。パパとママ、ひ~は~ふ~と何とか完走完歩。何事もなかったように午後からも遊び回る子供たち。父母、するべきこと全て投げ出し、昼寝。
4.「タラの芽」採り、家族総出で再び。アンカレッジから南へ十五分ほど、海の見えるトレールへ。群生。しばらく採ったかと思うと、小川で遊び始める子供たち。父と母、「もうそろそろ行かないとね」「これぐらいで十分だよねえ」「もういい加減にしないとね」「また同じこと言ってるよね」と何度も言い合いながらも、手は動き続け。
ランチにディナーにスナックに、「タラの芽」常食な毎日です。
5.なんと、夏休みまであと一週間!三ヶ月なんです!夏休み。朝学習、家事分担、昼から山へ川へ湖へ海への毎日に。
夏休み前最後の週末の予定を見直し、長女のスケジュールにちょっと慄き。金曜日ダンスリハーサル夜遅くまで、土曜日ダンスショー、日曜日トライアスロン(500メートル水泳、19キロ自転車、6・5キロマラソン)、そしてその夜三女と共にピアノ発表会。この最後のピアノ発表会、ナチュラルハイないい演奏ができることを願いつつ。
6.テレビ関係者の方と話した様子など、皆さんにも報告させていただいたのですが、友人家族が出演するということで、情報提供など少しだけ協力させていただいてました。ところが、ロケのスケジュールが変更となり、友人家族がちょうど日本帰国している時期と重なってしまい。ということで、どうも、我が家が出ることになりそうなんです。
家はもうしっちゃかめっちゃかですから、とてもとても申し訳ないとお話ししたのですが、みなさん、そうおっしゃるんですよ~と、スタッフの方。
元々こちらでお世話になっている方が、持ってきてくださった話なのですが、その方が撮影の間中つきっきりで間に入って下さるとのこと。
その後もスカイプやメールでスタッフの方と何度かやりとりし、少しずつ話が煮詰まってきています。様々な情報を吟味しストーリーをクリエイティブに導き出しつつ、様々気を遣ってくださるスタッフの方々。もし、このまま事が運びそうでしたら、撮影は六月の中頃。普段表に出ないテレビの裏で頑張られている方々の様子雰囲気など、こちらで報告できたらなと思ってます(どこまで出していいかの許可を得つつ)。
変化の早い業界、どう事が進んでいくか、またお知らせしますね。
7.マラソン大会で朝からひとっ走りした夜、長男十四歳、日本へ一人旅立ちました。真夜中のフライトでシアトルへ、三時間待ち、サンフランシスコへ、四時間待ち、成田へ、そして名古屋へ。一番長いサンフランシスコから成田への便ではまったく眠られなかったそうで、成田から名古屋への便でぐっすり。客室乗務員の方に三度起こされ、やっと起きたそう。電車じゃなくてよかったです。でなきゃ今頃、地球一周して戻ってきてたかもしれません。
おかげさまで二十四時間以上かかった飛行機の旅も無事終え、楽しんでいるようです。
実家は文化教室のようなことをしているんですが、翌朝起き、階下で太極拳をする人々の群れに呆然としたり。どこに行きたい?と祖母に聞かれ、「城」と答えたり。レストランのタッチスクリーンのメニューに、直接台所に信号が行く~!と興奮したり。普段クマやヘラジカや大自然に囲まれ「エスカレーター」が珍しいアラスカからですからね、何見てもそれはもう驚きです。(笑)
親戚に会い、私の通った小学校や中学校を見て歩き、祖父や曽祖父など代々神官だったという神社を訪ね、水族館や科学館を回り、昨日は一週間滞在する予定の広島へ。来週の月曜からは中学校に三日間。冒険は続きます!
8.昨日は久しぶりにネイティブ・アラスカンの「姉」(十七年前村々を旅した時に、家族として受け入れていただいた家庭の「姉」が数年前村から出てきて近くに住んでいるんです。「プロローグ」「姉と食事」)と電話。
ネイティブの方の周りには違う時間が流れてる、そんなように感じることがあります。話し方もゆっくり、一語一語の余韻を楽しみ。普段、せかせかと走り回っているリズムに、深呼吸のリズムが加わるような。
アルツハイマーと診断された九十間近の「父」。今はどこか違う世界へ行ってしまったり、時々戻ってきたりと繰り返しています。
戻ってくる時がある内にね、伝えておこうと思って電話したの、と「姉」。
「お父さん、私のお父さんでいてくれて本当にありがとう。
素晴らしいお父さんの娘であれて、私は幸せだった。」
そしたらね、その前まで「ユニフォーム持ってきてくれ」ってよく分からないことを言っていたのにね、突然、「何言ってんだいお前は」って、ちゃんと父に戻ってね。そうクスクス笑って。
今日は「姉」とランチを食べに行く予定。深呼吸のリズムに、「父」との思い出を話しに。
皆様の一週間が、素晴らしい日々でありますように!
Have a wonderful weekend!
↓
日常風景:
青いファルコン(中央着ぐるみ)と一緒に走るマラソン大会。
ファルコンより早かったら、賞品もらえるという。
よしっ!
しゅっぱ~つ!
僕はねスクーター。
トラに追いかけられたりしながら、
あとちょっと!
五キロ!ゴール!
気持ちよかったね。
ファルコン28分。長女0.5分届かず、惜しい!
長男目標20分ぎりぎり切れませんでしたが、
ファルコン抜いた賞品の凧ゲット!
その後、長女トライアスロンのゼッケンを取りに行き、
自転車を立たせるスタンド購入。
いよいよ三日後レース。
前日、自転車スタート地点にヘルメットと共に自転車を持っていくことになってます。
トレールを行くと、
そこは「タラの芽」パラダイス。
ちくちく気をつけてね。
ああこの香り。
森の椅子で休憩。
森を出て岩を登り。
ひゃっほ~!
海!
誰かが作った家?
お邪魔します!
え~、もうタンポポ綿毛!?
まぶし~。
よっとっと。
気持ちがいいと、つい回りたくなる長女十二歳。
Jacob’s Ladder