癇癪

負けたときの癇癪、潔く負けるために

夫は出張先で、よくいらんものお土産を買ってきます。

 

今回はこれ:

 

アジアのある国のモールにて、とてもお値打ちだったそう。

 

棒に垂直になった人形を回し、ボールを蹴って相手側にゴールすると勝ちというシンプルなゲーム。

 

髪の色顔形が皆アジア人!と子供達感動。(笑)

 

長男早速組み立て、それ以来、兄弟姉妹間で日々白熱の戦いが繰り広げられています。

 

こういったゲーム、カードゲームやボードゲームのように頭のみ使うというより、棒のまわし方や角度や咄嗟の判断や瞬発力や、主に腕や手先を使う「ミニ・スポーツ」ですね。

 

そのせいか、皆やけにエキサイトして、諍いも勃発。普段かなり負けず嫌いな四歳次男にいたっては、負けると、もうこの世の終わりのように泣いて叫んで。

 

次男が「負けたあ」と泣き叫ぶ度、「最初に泣かないって約束したでしょ!」と咎める長女と次女。余計火がつき床を転げ回る次男。「今そんなこと言ったってどうしようもないだろ、そういうことは落ち着いてから教えるんだよ」と隣で怒る長男。

 

次男の悲しむ姿を見たくない長男、必ずわざと負け、すごいなあと次男を褒めるようになり。「それは次男のために良くない」と言う長女とまた喧嘩に。

 

何だか将来の父親像・母親像が見えなくもないですが。(笑)

 

それで、「負けた時の癇癪にどう対処したらよいか」について、話し合い整理。

 

1.気持ちが静まってから話をする。負けたと癇癪起こしている時に、声を荒げて向かっても火に油を注ぐだけ。負けて悲しいね、など気持ちに寄り添い、少し落ち着いてから話をする。

 

2. 特に五歳くらいまでの幼児には、言葉で説くより、負けた悲しみ悔しさなどの感情に寄り添うことに重点を。

 

3.勝ちもあれば負けもあるのだというサイクルを体験させる。必ず勝たせるということはしない。

 

4.勝ち負けよりも、公平さを教える。勝つためにルールを曲げることをさせない。

 

5.周りがモデルを示す。勝っても自慢して周りを見下すことなく、負けても勝った人を労い潔く次へと進み。小さな子であるほど、周りを真似して大きくなる。

 

6.勝った時は、喜ぶと同時に、負けた人の気持ちを想像する。自分も負けた時どんなに悔しかったか、気持ちを想像共感してみる。

 

7.負けた時は、勝った人を褒めるよう励ます

 

8.ゲームには勝ち負け以外の喜びがあるのだと話す。昨日できなかったことができるようになった、大好きな兄姉と一緒に過ごせるなど。

 

9.スポーツ観戦など、プロでも失敗して負けることがあるのだと見せる。ボールを落としたり、転んだり、プロでもそんな失敗をするもの。

 

10.自分や周り身近な人々の体験を話す。失敗したり、負けたり、それでも立ち上がって続けたことなど自身のこれまでの体験を話したり、失敗や困難を乗り越えて頑張っている周り身近な人々に話を聞いてみる。

 

11.伝記を読む。「偉人」とされる人がいかに負けや失敗や困難を乗り越えてきたかを示す。

 

12.普段から他人と比較するより、昨日の自分より良くなっているかにフォーカスするよう促す。親も周りと比較するような言動を控える。

 

13.取り乱さず負けることができた時、勝った相手におめでとうと言えた時、褒める。ついついできないことだけに口を出しがちだけれど、できた時に注目し言葉をかける。

 

こうした働きかけを続けることで、大きくなるに連れ、徐々に、より潔く負けられるようになるもの。

 

五人見てきて思うのは、負けず嫌いの子と、勝ち負けにそれほど頓着しない子と、生まれ持った性質というものがあるということ。負けず嫌いな子は、そのガッツを昨日の自分との闘いに、勝ち負けにそれほど頓着しない子は、マイペースにこつこつと興味を掘り下げていくよう、それぞれ異なるその子その子の持ち味を生かしていけたら、そう思ってます。

 

しばらく、白熱の屋内ミニ・スポーツ戦、続きそうです。(笑)

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