コミュニティー

あなたは大切な息子、それでいいのよ

001こんな暑いアラスカは、十五年暮らしてきて初めてです! 五月にして日中二十度を越える日が続いています。さんさんな太陽に、ショーツに半そでで外に飛び出す子供達。半そで着られた日、一週間あったかな、夏を振り返りそうつぶやく年が、今まで何度もあったのですが。

 

子供達、今日ハワイより暑かったらしいよ、シカゴより気温が上がったらしい、そう各地の気温と比べて大興奮。

 

暗く長い銀世界を抜け、輝く太陽満喫中です!

 

 

 

 

 

自転車持って次男と公園な午後。つい一ヶ月前はアイスリンクだったトラックを、ぐるぐる猛スピードで走りまわる次男。トラックの中央にある丘で友人と話していると、「マイコ~!」と後ろから呼ぶ声。振り返ると、Jさんが手を振りながら丘を登ってくる。

 

「○○(次男)の姿が見えたからね。大きくなったね、○○!」

 

Jさんとは数年前長男の水泳チームで知り合い、それ以来二歳下の息子君N君と長男、今でも時々遊ぶことがある。五人のお母さん、といって上の三人はもう社会人や大学生で家を出、今はもうすぐ高校卒業のC君と、来年度中学生になるN君と二人だけが家にいる。

 

子育ての大先輩。Jさんに会うといつも、何年後かの我が家の状況を見ているような気持ちになる。

 

大先輩、といっても大のスポーツマン家族のJさん家。毎年「マウンテン・マラソン」(死者やけが人の出るアラスカで最も危険なマラソン大会。長男も練習中骨折)に家族で参加。大学時代ラクビー部(女性もするんですね)で活躍し、今も全国各地のトライアスロンに参加するためのトレーニング(湖で泳いだりジムに通ったりこうして公園を走ったり)を欠かさない。百八十センチ近くの背筋の伸びたスレンダーな姿は、とてもとても五十代中ばには見えない。

 

その凛とした姿で、まっすぐ相手の目を見つめて話すJさん。いつもその瞳の揺ぎなさに、はっとさせられる。

 

 

 

 

春の陽だまりに、上の娘さん達の様子、大学のことや、奨学金のことや、教えて下さり。

 

シェフになりたいと言っていた四番目のC君は、最近シェフのための大学を卒業しても、つぎ込む学費に見合う収入が得られないと分かり、料理は趣味として続け他の専攻をすることに決めたと。「大学進学に価値がある?」といった米国の現状について話し頷き合い。

 

 

Jさんに会うと、いつもこのC君とのエピソードを思い出す。

 

五人の子供さんの内、C君は養子。ブロンドに青い目のコケージャンの家族の中で、C君だけ黒い肌に黒い瞳に縮れた黒髪。小さな頃、こう聞くことがあったそう。

 

 

ママ達と一緒にいるとね、変な顔をする人がいるんだよ。

僕、何か変なことしてるのかな・・・。

 

 

世の中にはね、色々なことを思う人がいる。

そしてね、人の思うことはコントロールできないのよ。

でもね、自分が何を考えるかは決めることができる。

あなたは大切な息子、大切な家族。

それでいいのよ。

 

にっこりと頷くC君。

 

 

伸び伸びと元気溢れるC君も、もうすぐ大学生。

 

Jさんの元から旅立ち、これからますます大きく羽ばたく姿を想いつつ。

 

 

Jさん一家との出会いに、感謝を込めて。
ブログランキングに参加しています。下の「子供の成長」というボタンをクリックしていただくと、ポイントが加算される仕組みになっています。お手数をおかけしますが、クリックしていただけるとありがたいです。感謝を込めて!

にほんブログ村 子育てブログ 子供の成長へ

 

Leave a Reply

Powered by: Wordpress