マインドフルネス

行き場のない気持ちの解放、貧乏ゆすりや指鳴らしや

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どうしてもしてしまう癖ってありますか?
 
実は私、人前では「決して」と言うほどしなかったのですが、貧乏ゆすりと指鳴らし(間接をぽきぽき)をすることがありました。貧乏ゆすりは成人してから、指鳴らしは小学生の時から始まったものです。
 
家族以外、家族でも子供の前ではしないのですが、一人になり、スクリーンに向かい、考え事したり書いたりとする時に出ていました。子供の前では真似しないようにと意識的にしなかったのですが、「どうしてもしてしまう」とは言っても、そうして一応コントロールはできるものです。
 
 
どういう時に出るのだろうと、観察してきたのですが、私の場合は、一言で言うならば、
 
「行き場のない気持ちを解放するため」、
 
ということだったように思います。
 
 
周りの人々に聞いたり、ネットを検索したりと少し調べてみたのですが、これらの癖が出るときというのには、様々なケースがあるようです。日本のサイトでも米国のサイトでも同じようなことが書かれていて、世界共通なのだなと興味深かったです。
 
ナーバスになった時
不安感の高まり
イライラする時
興奮している時
思考がのってくる時
ストレス
欲求不満
切なさ
 
 
よく分かります。「行き場のない気持ち」には、上のようなものが当てはまるのですね。ネガティブだけでなく、ポジティブな気持ちの高まりもあります。
 
「思考がのってくる時」というの、学生時代の知り合いも同じようなことを言っていたなと思い出します。面白いアイデア満載の活発な方だったのですが、話していても何か作業に向かっていても、時々ものすごい勢いで貧乏ゆすりを始めるんです。一度「うわっ」と驚いたら、「これは調子のいい証拠なんだよ」と言われ、そんな貧乏ゆすりがあるんだと当時衝撃を受けたのを覚えています。
 
実はお姑さんも、貧乏ゆすりをされるんですが、観察していると、フル回転で考え事をしていて、子供がのんびりと話しかけてきたりと、スローダウンせざるを得ない時や、頓珍漢なことを長々と話す子供達と向き合う時など、貧乏ゆすりされてました。「イライラ」や「興奮状態」を「緩めるため」なのかなと感じていました。
 
私自身、「指鳴らし」は長い間の付き合いですが、どうしようもない気持ちを指の間接に凝縮して、ぽきぽきと解放する。指によくないからやめようとは思うものの、これで解放できるなら、もう指に犠牲になってもらうしかない、そんなようにさえ思ってました。回数を最小限に減らすこともできるようになり、かなり意図的だったかもしれません。
 
色々な癖がありますが、喫煙なども同じような仕組みなのかもしれませんね。
 
 
 
どうして今更こんな話をしたかというと、この貧乏ゆすりと指ならしが、数ヶ月程前からぴたりと止まったためなんですね。
 
人目につかず迷惑がかからないところならば問題ないだろうと納得し、特に直そうとも思っていなかったこれらの癖。付き合いも長かっただけに、自分でも驚いてます。
 
この数ヶ月前というのはマインドフルネスの実践を意識的に始めてからのことなのですが、その実践とは、簡単に言ってしまえば、「自身の思考や感情を観、ジャッジせず、呼吸にフォーカス」ということの繰り返しです。
 
そう繰り返すことで、「行き場のない気持ち」が「解放」される、もしくはそれらの気持ちが「満たされる」ということなのかなと感じています。
 
 
昨日上の子達と癖についてなど、少し話してみました。長男は小さな頃、常にもぞもぞごそごそとしているイメージ(fidget)だったのですが、襟を噛む癖などあったねえと。長女は落ち着いていたイメージですが、なんと今指をならすことがある!とのこと。「行き場のない気持ちの解放」には、スポーツがいいと二人とも言ってました。
 
振り返り、次男が三歳の時二ヶ月間程出たチックも「緊張状態を緩めようとしているんです。緩める方法を身につけてよかったとも言えるんですよ」と小児科医に言われたのですが、上のような癖の仕組みと重なるなあと思ったり。
 
私自身、そして五人見ていて、器質的なものもあるのだろうなと感じています。大きくなるにつれ、自分なりに、どうしようもない気持ちや感覚を解放させたり緩めたりとできる術を身につけいってくれたらと思います。
 
 
マインドフルネスは、私にはしっくり合った方法だったのだな、そう感じています。
 
そして自分なりに工夫するオプションの一つとして、子供達に、そして必要とする方々に伝えていけたら、そう思っています。
 
 

メモ:
 
・貧乏ゆすりは血行がよくなり冷え性にもよい効果がある。「健康ゆすり」と呼び、意図的にするとよいという意見もあり(日本経済新聞2012/4/10より)、目から鱗でした。 確かに、かなり小刻みに揺れ、温まりそうです。
 
・「行き場のない気持ちの解放」繋がりで、ちょっと話はそれますが、数年前、友人の一人が教えてくれた「顔面美容マッサージ」を思い出します。顔つぼマッサージは、子供時代「目のマッサージ(父が中国で習ったもの)」やヨガなどで知り、ちょこちょこと実践してはきていて、それらに似ているなとは思ったのですが、一つ決定的な違いが、各箇所をマッサージした後に必ず、「首筋のリンパに沿って下に流す」んですね。これが何ともすっきりする。顔を色々押されて行き場のない感覚が、すーと下に流れていく感覚。友人の教えてくれた「顔面マッサージ」、そして「マインドフルネス」との出会い、感謝しています。
 
 
 
 

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