玩具

「ラッシュアワーJr.」、そんな何かとの出会い

一つのことにじっくり集中して取り組む続けると、そこで発見したり身につけたりしたことが、他の面にも生きてくる。子供たちを見ていると、そんな「何か」に出会ったんだなと感じることがある。

 

最近の次男(四歳)にとっては、「ラッシュアワーJr.」というボード・ゲームが、そんな「何か」の役割を果たしてくれた。

 

いくつかの車やバスを動かし、アイスクリーム・トラックを取り出すという、一人でするゲーム。一から四十まで並べ方があり、徐々に難しくなっていく。ここ一ヶ月程の間、何度もできないと泣きべそかき、すねて横になり、それでもしばらくすると、どうしてもまたしたくなってしまうということを繰り返していた。

 

初めの頃は、アイスクリーム・トラックの周りだけ見てスペースを作ろうとしていたのが、アイスクリーム・トラックを取り出すには、このピンクのバンが邪魔している、それにはこの緑の車を寄せて道を空けなきゃいけなくて、それにはこの離れたところにある黄色のバスを動かさないといけない、それには・・・。そう徐々に、その先を考えられるようになっていった。そして今週、とうとう最後のチャレンジ二つを残すまでに。

 

何よりも今回学んだのが、途中で投げ出しそうになっても、続けて取り組むことで得られる喜び。もう嫌!分かんない!となりながらも、続けたからこそ前はできなかったこともできるようになった、努力して練習するのなら、そんな喜びが手に入るんだという「マインドセット」。

 

「ラッシュアワーJr.」のチャレンジが進むごとに、僕ABCもっと練習したらお姉ちゃんみたいに絵本が読めるようになるかな。ジャンプの練習したらあの広い溝も越えられるようになるかな。投げる練習続けたらあれぐらい遠くまでボール届くようになるかな。そんなことを日常の端々で口にするように。

 

五人の末っ子、少し駄々をこねれば、いくつもの手が助けに飛んでくるような環境で育ち、もうだめ~、できな~い、とすぐに投げ出すところのある次男。嬉しい出会いでした。

 

こうしてこうしてね・・・、ぶつぶつと。

上の子たちも大好きだった「ラッシュアワーJr.」、車大好き次男にとっては、一つの転機に。

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