撮影スタッフ三人。
ディレクター、副ディレクター、第一カメラマン(第二カメラは副ディレクターやディレクターが回したり)、
皆さん個性的で面白く、驚いたのは何といってもその根の素直さ・・・。
こうして「創る」ことが皆さん大好きでしょうがなくて、
一つのものを見せるのに十の情報を集め十の角度から撮りといった徹底した姿勢で。
それでも決して、表に出ることなく。
今日と明日の撮影でおしまいです!
スタッフの方々と共に過ごせたとき、大切に胸に。
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小説家エリザベス・ギルバード氏の言葉は、
その時はふーんそうかもねとさらりと通り過ぎてしまいもするのだけれど、
心に深く刻まれ、
たびたび鮮やかに蘇り、
支えとなる。
2006年の彼女の作品「 Eat, Pray, Love」は、
世界的な大ヒットとなり映画化もされる。
それでも、
そんな自身の想像をはるかに越えた大成功を収めた後と、
デビュー前にウェイトレスしながら何度も出版拒否され続けた六年間と、
全く同じ心理状態にある自分に気がついたと、
どちらも、自身のホームから遠ざかり、世間の渦の中で最も大切なものを見失い。
内なるホームに戻るということ。
彼女はそれを、
「自分自身より愛するもの」に立ち返るというような言い方をする。
自分自身の苦しみや喜びや悲しみや歓喜を超えたところにある、
最も愛するもの。
それは、彼女にとっては、
「書くこと」だった。
人によってはそれが、
アウトドアであったり、家族であったり、絵を描くことであったり、
子育てだったり、音楽を聴くことであったり、犬の世話であったり、森の中の散歩であったりするかもしれない。
「書くこと」を取り戻し、
大ヒットの第二段は世間にブーイングで迎えられ、その次に書いたものは好意的に受け入れられ、
それでも、もうそれらの評価・結果は、
彼女の内にそれほど大きな意味をもたなかったと。
ホームに戻り、ただ書き続けるということ。
彼女は「Eat, Pray, Love」が大ヒットを収めた後しばらくしての2009年のTEDで、
「ダイモーン(daimon)の力」について話していた。
最も見られたTEDの一つとされるこのスピーチで、
彼女は歴史を振り返ると、ギリシャ時代などには、
「創作」というのは「個人の業績」などでは全く無かったと言う。
ダイモーンというスピリットが、その人を通して表されたのだと信じられていたと。
それでいいではないか、
この大ヒットは私自身がしたことではないのだと捉えればいいと。
ただ私は、毎日毎日努力して、唸りながらもとにかく机に向かい続ける。
そこへ、ダイモーンがふっと「まじない」を振りかけてくれるかもしれないし、そうでないかもしれない。
それでも私自身は、ただ書き、できる限りのことをし続けるのみだと。
私自身より愛するもの
「ホーム」に戻り
自身にできる限りの最善を
日々尽くし続ける
思い出していきます。
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