学習支援

四歳から六歳頃までの机上での学習、気づき・思い・取り組み例など   

これは何? なぜ? どうしてこうなるの? 頭の中が「不思議」でいっぱいの幼児。
 
我が家では、机上での勉強は、四歳頃から少しずつ始めたのですが(長男は少し早め)、五人を振り返り、こうしたらよかったかなと思うことなどまとめてみます。
 
今振り返ると「あー」と思わず声が出てしまうような失敗も随分としてきました。それでも子供というのは、日の光を目指して天高く伸び続ける樹木のようだなあとつくづく思います。対応を変えることで、しなやかにまたすくすくと伸びていくんですね。
 
皆さんの取り組みのために、何らかの参考にしていただけたら!
 
 
 

 1.遊びを通した体感・体験中心で

子供達は、溢れる好奇心赴くままに夢中で遊ぶ中で、たくさんのことを学んでいます。
 
この時期の机上での学習は、時間的には一日一時間から一時間半ほど(年齢によって少しずつ伸ばしていく)で十分かなと、私自身は感じています。
 
机上での学習を「1」とするなら、自ら体感する遊びを通しての学びを「10」ぐらいといった目安で。例えば、「六と九とではどちらが大きい?」などのプリント問題も、普段の遊びの中で、六個の石より九個の石の方がたくさんなどと、たっぷり体感する機会を与えてやりたいです。
 
 
 

2.知的探索を続けるための土台作り

溢れる好奇心に突き動かされ、子供が自身で知的探索を続けるための助けとなる知識やスキルの土台を身につけるため、そうこの時期の机上での学習を位置づけていきたいです。
 
普段の遊びを通した学びに、紙面に落としたより抽象的な机上での取り組みも少しずつ加えることで、体験を通して学んだことを整理できたり、今度はあれを試してみようかななど興味を広げる機会にもなると感じています。
 
内容は、最後により詳しく挙げますが、論理的思考のトレーニング(十五分から三十分)や、数や文字の読み書き(三十分から一時間)が主です。
 
 
 

3.習慣にする

食事や歯磨きと同じような「日々のルーティン」にしてしまいます(家では土日休み)。習慣にすることで、心も身体もより自然に向き合えます。
 
といって、「きっちり何時から」というより、「なるべく朝のうちに」というくらいの予定の方が、次から次にしたいことを見つけてくるこの年頃にはちょうどいいかなと感じています。
 
あれしたいこれしたいと思っているところに「勉強するよ!」など言えば、「いやー!」ともなります。
 
「あと何分したら始めようか?」
「今日は何時に出かけるからそれまでに終わらそうか」
「昨日のあの問題楽しそうだったけどもう少ししてみようか」
 
などと声をかけると、結構幼児でも幼児なりに自分で予定を立て、自分が取り組んでいることの合間に、「じゃ、始めよっか」と向こうから声をかけてきたりします。
 
学校に入ってからの宿題なども、この「するのが日課、いつするかは自主的に決められる自由あり」という設定が、引き続き有効です。「宿題しなさい!」より「いつする予定?」と聞きます。
 
 
 

4.リズミカルに

だらだらと同じような問題ばかりに向かうのではなく、ぱっぱとめりはりつけて進みます。子供は風景がぱっぱと切り替わるのが大好き。
 
 
 

5.どんな内容をどれだけの量するかを本人が分かるようにする

一生懸命解いたら「これも」と出され、必死で解いたらまたまた出され、一体どれだけ解けばいいんだーとなると、もういや―!となってしまうこともあります。あらかじめ、これとあれをこれだけしたらおしまい、というのが本人も分かっていると、取り組み易いようです。
 
 
 

6.できない時は様々な学びのチャンス

「できなーい!」とフラストレーション溢れる時は、一回り大きくなるチャンスでもあります。
 
少しハードルを下げた問題を解いてみたり、違う角度から説明したりと工夫し、励まし、「できない!を越えてのできた!」の喜びを体験させてやります。時に何日もかかることもあるかもしれません。それでもうんうんと唸りつつ向き合った末の「できた!」ほど、様々な面で力のつく時はないとしみじみ思います。
 
次にまた難しい問題に向き合った時も、「ほら、あの問題、できたとき嬉しかったねー」など思いだすことで、「よしっ、やってやる!」とやる気も倍増のようです。
 
 
 

7.何かかができるようになる過程は、時に一直線でなくでこぼこなもの

上向きの一直線に色々できるようになっていくわけではない、つくづく思います。さっぱり進歩の見られない時が続いたり、時にがくんと落ち込んだりもしながら、あるとき一気に伸びたり、そしてまた落ち込んだり。
 
横ばいや下向きに見える時も、ハードルの高さを変えたり、違った説明を用いるなどしながら、励ましつつ、たんたんと取り組みを続けます。するとある日、遠くまで来たことに気がつく日が、必ず来ます。
 
 
 

8.脳は使うほど成長していくと教える

脳は筋肉のようなものでね、使えば使うほど色々なこともできるようになるのよ。むずかしーって悩んでこうやって一生懸命考えている内に、脳はどんどん成長しているんだね。
 
(できるようになった問題を見せつつ)前は難しいと思ってたこういう問題も、今はすらすらできるようになって。脳が成長できて嬉しーって喜んでるねなどと話してみたり。
 
この目の前の上り坂も、より良くなる過程、そう思えるとやる気も出ますね。
 
重過ぎても軽過ぎても、鍛えられない筋力。難し過ぎず易し過ぎず、その子にとってちょうどいいハードルを用意してやりたいです。
 
 
 

9.前進しているプロセスが見えるようにする

順番により難しい問題に移るシリーズものなど用いると、こんなにできるようになったんだなあと時に振り返ってみたり、これからこんなこともできるようになるんだなあと楽しみにしてみたり、やる気も高まります。
 
 
 

10.具体的内容例

算数や文字の読み書き学習の前に、脳のストレッチ的なことをしているのですが、それら具体的内容例です。論理的思考が鍛えられたり、算数や文字の読み書きの土台にもなりますね。
 
・ストーリーの順番並び替え
(例)1から8まで正しく並び替えましょう。
Dressed-to-Fly
 
 
・アナロジー
(例)_に入るものを選びましょう
 
見る:目 = 聞く:_
1.CD  2.耳  3.イヤホン 4.鼻
 
脳:_ = 足:歩く
1.頭  2.賢い 3.考える 4.学校
 
 
・仲間はずれはどれ?
(例) きゅうり なす りんご ブロッコリー ほうれん草
 
 
・_ _ _は何?
(例)
imagesXU0YGSE5
 
 
・間違い探し
(例)
untitled
 
 
・迷路
(例)
images206K4I4D
 
 
・数独
(例)文字ですが。
images75FLWMSA
 
 
・図形
(例)合わせて三角になるのは?
images09IXG09G
 
(例)開いたらどんな形?
078
081
 
 
・なぞなぞ
(例)冬の間中眠っていて、Bで始まるものは?
 
 
・色チップを並べましょう。
黄色のチップ二つ、オレンジのチップ二つ、青いチップ一つを下の○に並べて下さい。
 
         ○ ○ ○ ○ ○
 
ヒント1.互いに一番遠くにあるチップは同じ色
ヒント2.オレンジのチップは隣同士
ヒント3.青いチップは黄色のチップのすぐ右側
 
 
などなど、ぱっぱとリズミカルに。
 
あちらこちらの教材から面白そうなものをひっぱてきて用いています。こちらにも日本にも様々なものがありますね。
 
あれこれ組み合わせ、十五分から三十分ほどかけてできる量を。
 
その後、算数や文字の読み書き学習に入ります。数字チャート、足し算引き算、飛ばし数など、数に親しみ数で遊び。読みは、アルファベットの音を覚え、組み合わせて読む練習を繰り返し、サイトワードなども徐々に増やしつつ、「読める」ようにしていきます。数字や文字を書く機会も増やしつつ。
 
次男五歳の今日の机上学習。
026
 
 
今日は一時間程の机上での学習の後、ぶつぶつと一人ごとを言いながらネックレスを繋げたもので随分長い間一人遊びしていました。
階段に垂らしてみたり。
021
DVDと長さ比べしてみたり、
023
揺らしたり、
024
床の四角模様に合わせてみたり。
 
上を歩いてみたり。
025
まるめて、
028
 
ボールのように投げてみたり。
 
子供の遊びを観察していると、一つのものからも、次から次へと様々な遊びが浮かぶものだと面白いですね。
 
 
 
 
五人とも、プレスクールには多くて週に二日間半日ほど(下三人は一ヶ月間のみなどほとんど通わないまま。上二人はキンダーにも行かず)、またそれらのプレスクールも七歳までは知的な働きかけを避け感性と身体の発達を大切にするという方針だったので(ウォルドルフスクール)、自宅以外で、机上の勉強をすることはありませんでした(長男のみ少し例外)。
 
学校に上がってしまうと、下の子達の世話に忙しいというのが主な理由で、机上の勉強面については、長い夏休み以外は、宿題の分からない点を見るといった程度で、ほとんどノータッチに。それでも資料にアクセスできる環境を整え、興味関心のあるトピックについて調べたり話し合ったり、自然の中を探索したりということは、なるべくするようにしています。時々家族で脳トレーニングみたいなことを楽しんだりも。
 
今のところ、皆それぞれ自分達なりに、知的探索を頑張っているようです。
 
 
目を輝かせ周りの世界をスポンジのように吸収する幼児期、その後の知的探究へと繋がるような働きかけをしていきたい、今までを振り返り、そして今五人目を前に、そう思っています!
 
 
皆様、どうぞ週末お楽しみください!
 
 
 

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Powered by: Wordpress