マネージメント

散らかった部屋&整った部屋から子供達が受け取るメッセージ

日本の皆様、明けましておめでとうございます!
こちらは、今、大晦日朝。
明けましたら、改めて新年の挨拶をさせていただきます!
 
 
昨日は一日中、大掃除&料理でした。
 
年末の御節作り、4年続けて以前よりは勝手が分かっているので、今年は準備余裕~、と思いきや、想定外のハプニングもいろいろで。
 
紅白なます12家族分薄く細く切るの、このままじゃ数時間かかると途中断念。前々からちらちらと考えていた、「スライスしてくれる機器」を探して回り。結局既に持っている機器の口に取り付けるものを、3件目の店閉店10分前に駆け込み購入。他にも、今日参加者皆さんに手渡しするはずだった年賀状分のできあがった印刷を見てみると、端が派手にあちらこちら切れていて、初めから作り直すなんてことも。
 
もっと前からしておけばいいのに~、という家族の声を聞きながら、ごもっとも、と頷きながら。
 
30合以上の餅米をといで水に浸し、最後のトイレ掃除(子供がしたものの補足ですが、これがまた補足しがいがあり)が終わったのが真夜中過ぎ。シャワーを浴びて寝るころには、2時過ぎになってました。
 
そんなこんなで、「朝の余裕」はどこへやらでしたが、まあ、とにもかくにも、間に合ってよかったです!
 
 
 
いざとなったら徹夜でと開き直って、そう思ったら気持ち楽になり鼻歌など歌いながら真夜中家中掃除しつつ、以前読んだ記事について思い出してました。ひとつ前の記事に、「追々まとめたいです」と書いた「散かった部屋&片付いた部屋」についてのものです。
 
「『周り整頓されていない/ いる』ということが、人々の行動様式を変える」と示す興味深い研究が、最近いくつか出てきています。
ある実験では、米国の大学生に、こんなタスクを与えてみます:
 
ある会社が、「卓球の玉」の使い方について、新しい発明をしたいと考えていると想像してください。「10の新しい使用法」を考え出してください。
 
それぞれの学生に、1か2どちらかの「考えるための部屋」が与えられます。
 
1.紙の散らばったテーブルの置かれた静かな部屋、
2.紙のきちんと整頓されたテーブルが置かれた静かな部屋
 
そして誰がどちらの部屋にいたかを知らされていない審査員によって、それぞれの「アイデアの創造性」について、3つのレベルに評価されます。
 
すると、1の部屋にいた学生の方が、創造性の平均レベルが高く、最も高いスコアを獲得した学生も、1の方が2に比べより多かったと言います。
 
 
また、散らかった部屋にいた方が、人々は「目新しさ珍しさ」により熱意を持つと示す他の研究もあるようです。
 
 
創造的に何かに没頭していると、周りがぐちゃぐちゃになるというのは、よく聞きますが、周りがぐちゃぐちゃだと、創造的になる、というのもありなんですね。
 
 
 
逆に「整った状態」については、掃除用製品の匂いをかぐだけで、お金をチャリティーに寄付したくなる、掃除することで自身をより宗教的と捉えるようになるなんて研究もあります。
 
どうしてでしょうか?
 
私達は、「物理的な秩序」を、「社会的モラル的スピリッチュアル的な秩序」と結びつけるから、と説明されています。
 
「整った状態」というのは、人々に自身がより「正しい人間」であると感じさせ、時に周りに対しより厳しいモラル的なジャッジに偏らせる面があると示す研究報告もあります。
 
 
 
子供たちにきちんと整頓することを教えるのは、秩序を重んじルールを守ることを教える、というような効果もあるんですね。そしてそれはとても大切なこと。
 
それでも、きっちりと決まりのある環境より、緩やかで柔軟な環境におかれた方が、子供達は「創造性」を発揮するということも分かっています。また、ファンタジーやマジックの映画を見た後、より創造的になるとも。
 
生物人類学者のDewar氏によると、それは、「型にはまった考え方から放たれてもいいのよ、というメッセージを受け取るから」と言います。
 
 
きちんと整頓された状態というのは、人々に既存の社会的な枠組みを確認することを励まし、それはよいことでもあるけれど、時に柔軟であることや、奇想天外でクリエイティブなアイデアを考えだすことから遠ざけてしまうこともあるんですね。
 
 
 
子育てしていると、片付けても片付けても次から次へと散らかるし、といって他にもやるべきことは山積みで、一日中掃除してるわけにもいかず。
 
散らかる部屋を前に、きー、うぎゃー、どっかーん、となることありますよね。
 
そんな時、こうして「散らかった部屋のメリット」を思い出してみるのもいいかもしれません。
 
ああ、この子達は、「型破りでもいいのよ」というメッセージを反芻してる時なのかもしれないなあと。(笑)
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ひとつ前の記事(「子供の描く『家族の絵』が表すものとは?忙しい日々こそ気をつけたいこと」)と合わせて、
 
無秩序過ぎず、いつも完璧に片付けなくては!過ぎず、子供達がのびのびと育つ環境を整えていきたいですね。
 
 
 
それでは、御節作り始まります! また後日報告しますね。
皆様、どうぞ年末年始お楽しみください!
 
 
 
参考資料:
‘Can too much tidiness inhibit creativity?’ by Gwen Dewar, Ph.D.
http://blogs.babycenter.com/mom_stories/can-too-much-tidiness-inhibit-creativity/
 
 
 

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