今月越してきた地は、21世紀はじめに建てられた新しい街。18世紀に築かれた比較的大きな街から車で10分ほどいったところにあるんですが、「あそこにはほんと、一昔前は、森と農地しかなかったんだよ」と、このあたりを古くから知る人々が口を揃えて言うようなところです。
昨日は、犬を連れて三女と次男を小学校まで20分ほど歩いて送ったんですが、前に、インド人の家族。娘ちゃん3人と、お父さんと、おじいさんと、おばあさん。額に赤いしるしをつけ真っ赤なサリーをきたおばあさんが、時折後ろの私たちの方を向いて、ニコニコと笑いかけてくださいます。すぐ後ろには、白人の家族。金髪の男の子が、スキップスキップ。途中、子供を学校に送り終えた中国人のお母さんと挨拶を交わし、子供たちと別れて家に帰り着くと、二軒隣のベトナム人家族のお父さんが、「今日もよい日を!」と声をかけてくださり。
子供たちの教室にも、前の机にイスラム教徒の子、隣にアフリカンアメリカンの子、韓国から越してきたばかりという子もいます。初めて小学校の先生にお会いした時、渡されたアンケートには、「どんな年中行事を祝いますか?」とありました。教区の小中高全て、クリスマスや国の祝日とともに、ユダヤの行事にもお休みになります。
比較的新しい家屋が立ち並ぶせいもあるのでしょうが、初めてこの街を訪ねたときに、長女がつぶやいた言葉が印象的でした。
「何だか、未来の街みたいだね」
この街の雰囲気、越してきて以来、とても気に入っています。
小中高も充実しており、おかげさまで子供たちも今のところ、スムーズに新学期新学年をスタートです。
11年生から始まった「IBプログラム(国際バカロレアプログラム)」に通う長男を見ていると、学校の勉強というものに対し、これほど興味を持って向かう姿、初めてみたかも・・・とちょっと驚いています。コンピューターサイエンス、物理、世界文学、そしてIBプログラムといえば全世界で必須の「知の理論(Theory of Knowledge)」といった授業に、特に興奮してます。週6日の長距離走部で炎天下をフーフー走りつつ、NPO活動に精を出し、この高校には「ロボティックスクラブ」がないとのことで、自ら作ろうと動き始めています。
長女は、念願のチアリーディングチームに入り、練習にファンドレイジングにと駆け回ってます。長男の様子を見、「来年IBプログラムはいろー」という気持ちを固めつつあるようです。
次女の中学校では、「クリエイティブアート(ビジュアルアート、劇、楽器演奏などを一年間通して体験)」と「発明と革新」という授業が必須科目。実際にさまざま創作創造するようで、とても楽しそうとのこと。長女に影響を受け「ジムナスティック試したい!」と、三女と共に習い始めました。サッカーも続けるようです。
三女と次男、こちらが拍子抜けするほど、初日から「学校楽しー!」といった様子。特にこれまで「学校」というものに慣れるのに長くかかった次男の様子に、ひとまず、ほっ。この小学校では全校、英語と算数の授業は、学年に関係なく、その子のレベルに合わせたカリキュラムを用いています。
これからもいろいろあるでしょうが、そのつど、家族皆でできる限りのことをしていきたいなと思っています。
「とにかく何が起こっても、そのつど、できることをしていこう」
そんな心持ちが、大変化にも、前へと進み続ける力を与えてくれますね。
心の奥底では、「大丈夫」と安心しつつ、緩みきらず、張りすぎず。
最近の我が家の様子を『マイコー雑記』につづっています:
・自称HSPの長女の成長、「これをしたい!」という意欲が壁を突き抜けさせる
・夏休みのリアルな一日、「幸せの瞬間」をかみ締めて
・写真で見るお友達とのお別れ&引越し
・プールサイドで出合った様々な気質、「あ、トンネル抜けたかも」と思う日が必ず来ます
・アメリカで出合った「水泳を習わせる動機」が新鮮
写真で見る夏の日々:
次女がお別れにもらった手作りプレゼント。
お友達のBちゃん、海に面した家に住んでいるんですが、
ビーチに落ちていたガラスを拾い飾った写真立てを作ってくれました。
瓶の中には、貝殻とガラスとビーチの砂を入れ、すてきオブジェ。
引越しには、近所の子供たちが手伝いに来てくれました。
翌日は新居での荷おろし。
炎天下の重労働に、「僕、もうだめ・・・」な次男。
コミュニティープールに毎日通いつつ、
ベッドや机や
本箱組みたて。
長女&次女の部屋が一番に片付きます。
植物大好き長女の窓辺。
二人とも壁には曼荼羅のタペストリー。
眺めながら眠るのだそう。
ようやく家中のダンボール、片付きました!
それでは、皆様、晩夏をお楽しみください!