子育てスタイル

子育ての極意?「民主的子育てスタイル」

by Jorge Láscar from Australia

 

 

 

子育ての極意は、

・愛情をたっぷりかけ、心の底でその子を無条件に受け入れている

・その上で、条件を示しその子が成長するようサポートしていく

ということだと思います。

 

この一見矛盾して見える二つの働きを同時にしていく、

「抱く」と「押す」といった相反する動作を右手と左手が同時にするように

 

 

『トラ』や『聖書』的には、

あなたのみ手はその所で私を導き、あなたの右のみ手は私を支えられます

(詩篇139篇)

ここでの「右手」とは「利き手」を意味し、
常に「押す(導く)」ことより「抱く(支える)」方へ力が込められる。

 

 

老子的には、

「指導者が最もよい指導者である時とは

指導者が存在するとは誰もほとんど思わず

仕事が終わり 目的が達成されたとき 

彼らが『自分達自身でしたんだ』と言う時です」
導きつつ、その子の主体性、その子がその子であるということを大切に。

 

 

仮面を彫るアラスカユピックのシャーマン的には

私が何を彫ろうか予め決めその通りにするのではなく、

そのものがなりたいというものになる手伝いをするんです
親はその子がよりその子になろうとするのを手伝う。

 

 

 

それらをもっと具体的で分かりやすい言葉で表すと、

心理学的に言う、

民主(authoritative)スタイルな子育て

とも言えるのかもしれません。

上から頭ごなしに命令し思い通りにさせるのではなく、

その子の意志や感情を尊重し、愛情を持って包み込む。

(‘authoritative’は「尊重・責任」と訳していたのですが、democratic’と言及されることもあり、

より分かりやすいので「民主スタイル」とします。)

 

1966年心理学者Diana Baumrind 氏により、

「独裁・支配(authoritarian)スタイル」「消極・受身(permissive)スタイル」

に勝る育児スタイルとして提唱された「民主スタイル」(「四つの子育てスタイル」)。
 
その後様々な研究者による調査が進められ、
世界中で心身ともに健やかな子供が育つ最も有効な子育てスタイル
とされています。
 
「民主スタイル」によって子供達は、

・よりハッピーな気質を持ち

・感情を自制できるようになり

・優れた社会性をもち

・新しい技術を身につけるための能力に自信を持つ

と言うのです。
 
 
では「民主スタイル」とは、具体的にどういうものなのでしょう?

まず、それは「民主」という言葉が表すように、
「自由」と「責任」の間でバランスを取ることとも言えます。
 
放任し過ぎず、かといって、独裁者のように上から厳しくコントロールするのでもなく、
リミットを設け守るよう導き、なおかつその子の主体性を大切にすること。

・子供の言うことに耳を澄ませ

・自立心を励まし

・子供の行為に
リミット(これをしてはいけません)
結果(これをしたらこうなりますよ)
期待(こうして欲しい)
を示し

・それらリミット・結果・期待について理由を説明し話し合い

・温もりと愛情をたっぷり与え

・子供自身が意見を言うことを許し

・意見について議論することを励まし

・公平で一貫した姿勢で向き合うこと
 
 
心理学者が「民主スタイル」かそうでないかを区別するとき、
次のような質問事項を用いるそうです。
 
これらに同意するなら、あなたはより「民主スタイル」:

・何かをするよう尋ねる前に、子供の願いや感情を考慮に入れる。

・子供が自身の感情について話すよう励ます

・子供が怖がっていたり動揺していたら助ける

・私自身が子供に期待することについて理由を示す

・子供の意見を尊重し、
例え私自身の意見と異なるとしても、子供が意見を表すことを励ます。

これらに同意するなら、あなたはより「民主スタイル」でない:

・雑事を途中やりで投げ出したままにさせる

・私自身の望みを叶えるため子供に賄賂を与える

・子供に対して怒りを爆発させる

・愛情を引っ込めるという罰を与える
 
 

また片親のみが「民主スタイル」であっても、かなり違ってくるという研究もあります。
 
 
 

・子供がしたがるままにさせる
・それはだめだと締(し)める
 
私自身の育児を振り返っても、
この二つの間を、
揺れながら進んできたとも言えるかもしれません。
 
振り子のように揺れ、

これはうまくいかないな、どうしたものだろう、

そう何度も失敗と反省を繰り返すことで学んだのが、

大切なのは「バランス」

ということです。

 

無条件の愛情でその子を包み、

同時に、

条件をつけ時に叱り諭しと導いていく。

 
無条件に受け入れる 

条件に合うようにする 

そのどちらも正しい。
そこに必要なのは、ただ「バランス」なのです。

 

「民主スタイル」のバランス感覚。

結果によって左右されることのない愛情をたっぷりかけ
リミットを示し
理由を説明し
その子の主体性を育む
 

感覚を澄ませ、
その時のその子にぴったりのバランスを見つけていけたら、

そう思っています!

 

 
 
 

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参考資料:

 

Baumrind, D. (1967). Child care practices anteceding three patterns of preschool behavior. Genetic Psychology Monographs, 75(1), 43-88.

‘The authoritative parenting style: Warmth, rationality, and high standards A guide for the science-minded parent’ by Gwen Dewar, Ph.D.
http://www.parentingscience.com/authoritative-parenting-style.html

写真 by Jorge Láscar from Australia   Wikimedia Commonsより    (Lascar Pathenon in Greece)

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