先の記事で「詳しいことは一週間前に」とお話したのですが、七月二十二日火曜日のTBS「世界の日本人妻は見た」という番組に、我が家が出演する予定です。午後七時からアラスカ、八時からマルタ島の順に紹介されるそうです。
経緯
春、こちらで十年以上家族ぐるみでお世話になっている安藤氏(※)から出演のお話をいただき、過去の「世界の日本人妻は見た」という番組を見せていただいたのですが、まずはとても我が家には務まりませんと、アンカレッジ周辺の国際結婚をしている友人十人程に打診。
「出られる」と言う友人もいたのですが、ロケは夏ということで日本へ帰国する家族も多く、結局日程が合わず。
番組スタッフとのスカイプでの話し合い、そして安藤氏がコーディネーターとしてロケにずっと付き添って下さるとのことで、出演という運びとなりました。
※「HAIしろくまツアーズ」代表。安藤氏とご家族が紹介されたTBS番組:「世界の果ての日本人10~ここが私の理想郷~」こちらで見られます。この番組で描かれるアラスカの風景素晴らしいです。
撮影
お一人で下見に来られた制作会社のロケ・ディレクターWさん、その後本番の撮影に加わられた副ディレクターのTさんとカメラマンAさん。皆さんクリエイティビティー溢れる本当に気持ちのよい方で。心の奥に残る出会いとなりました。家族皆、とても楽しく撮影期間を過ごさせていただきました。
ネイティブアラスカンの「姉」の家にて。
焼きそばを作ってくださるスタッフの方。
下見の際、ネイティブアラスカンの食材を紹介した「姉」に、「今度僕も日本料理作りますよ」とWさん。正直、話の流れから挨拶程度に言われたのかなと思っていたのですが、本番の撮影では実際に日本から焼きそばの材料を持ってこられ、撮影する横で作って下さいました。「姉」も大喜びでした。
ブーツや、
帽子など民芸品の撮影。
子供達ともたくさん遊んでいただき、十日ほどのアラスカ滞在最後には、「I miss them」と涙ぐむ子も。
見知らぬ地へ出かけ、一般人の暮らしから、ストーリーを紡ぎだしていく。「芸能人でない方に視聴者の興味を惹きつけるのは難しいんです」とおっしゃってましたが、タレントさんの並ぶバラエティー番組という華やかな場で、「見せる」ということに疎い名も知れない一般人を表に出すということの難しさを想像します。
何とか視聴者に共感してもらえる「日本人妻」を描こうと工夫され、視聴者の興味を惹きつけられる話題や出来事や事物がないかと生活の細部にわたり観察され。現実からなるべくかけ離れてしまわないよう、「やらせ」になってしまわないよう、気を遣われながら。
料理の撮影。
「食べ物を撮る技術、日本は世界でも最高のレベルだと思います」とおっしゃってました。
サタデーマーケット。
トナカイ肉のホットドックやオヒョウの揚げ物など撮られているのですが、光や角度を調節しと一つのものを撮るのに随分と時間をかけられます。
小型飛行機の中で撮り合い。(笑)
週七日間休みはほんどありませんと、朝から夜遅くまで撮影に回られ、帰国されてからも日本の休日の深夜や早朝の時間帯でもメールを下さったり、いつ寝られているのだろうと心配してしまうほどのスケジュール。「大変ですけど、創るというこの仕事が好きなんですよねえ」とおっしゃていた笑顔が、目に焼きついています。
エクジット氷河にて。
スワードの海。
スタジオには、小学時代をアラスカで過ごされた劇団ひとり氏と、アラスカ出身で「アラスカあるある」というお笑いをされている芸人アンタツ・ラティーンさんが出演されるそうです。お二人ともアラスカを「笑いのネタ」にされている方。まだ編集されたものを見ていませんが、日本の側から見たえっ?というような「アラスカの可笑しさ」が描かれているのだと想像しています。
番組について
アラスカに十五年住んでいるとはいえ、まだまだ知らないことばかりです。
何十年とその土地について調べ続ける文化人類学者でさえ、「まだまだこの土地について知らないことがたくさんある」と言うのを聞いたこともあります。
一時間という時間で、その土地その国そこに暮らす人々について紹介できることは限られています。
テレビであんなこと言ってたけどほんとかなあ、自分でも見てみたいなあ、そう異文化についてより知るための「きっかけ」として楽しんでいけたら、私自身過去の番組を見、そんなように思っています。
家族共々、貴重な体験をさせていただき、スタッフの方々、安藤氏に心よりの感謝を込めて。
ブログ時代から読んで下っている方々、そしてこのホームページを訪ねて下さる方々、書き綴ってきたこちらの生活の様子を、少しだけ映像でお届けできる機会になると思います。これまで読んで下さり、ありがとうございます。
これからも、こつこつと精進していきます!
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