義妹と婚約者のハイメ・クアドラさんと、
山へ登りました。
まだブルーベリーが!
摘みながら。
話すのに夢中な大人の横で摘むのに夢中な子供達。
歩いて、
晩夏を知らせるヤナギランのピンク。
この先岩をよじ登るような急坂になるという頂上近くで、
少し散歩のつもりがここまで来ちゃったねと笑い合いながら、
引き返すことに。
帰り道、
「二人のこれから」
について話してくれました。
自ら作った曲が大ヒットした後拡大した音楽スタジオも、
今は人手に渡し、
静かな街で、
カフェを開きたいのだそう。
ライブミュージックが流れ、
人々が憩える場を。
「最新式の機器に囲まれて、
真っ白な宇宙船のようなスタジオだったからね、
すぐに買い手がついたよ。
すっきりした。
ペルーの国内外で色々な賞をもらって、
ジェームスボンドの映画のサウンドトラックに曲が使われて、
ハリウッドに招待されて赤じゅうたんの上を歩いたりね。
ペルーの音楽大使として世界中飛び回って。
自分なりに、
上まで登ったんだと思う。
でも今度はね、
また全く違う山を、
登りたいんだ。
今までみたいにたくさんの人に見上げられたり、
分かり易い山じゃないかもしれないけど。
とてもやりがいがあるというか、
心の奥底が納得するというかね」
小さな街のカフェでリズムを奏でる、
ハイメさんの姿が浮かびます。
傍に義妹の笑顔があって、
ほっとくつろぐ人々の姿があって。
私達はどんな山を登ろうとしているのだろう?
そんなことを思いながら、
晩夏の山を後に。
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