社会・国・世界

日本の未来を思いつつ、子育てのこれから

150世の中に、子育てに関する情報は溢れていて。全く反対に思えるやり方が、それぞれ、「こうするといいんですよ!」と提唱されていたりする。
 
その間で揺れて、迷って、一体どうすればいいのーーーーと途方に暮れて。
 
多分、子育てについての「体感」が備わっているのならば、そんな押し寄せる情報の波中にあっても、多少揺れながら、「こうかな?」と自らバランスを取り、進んでいけるのだろう。
 
 
「体感」は、五感を伴う体験の積み重ねを通して培われる。
 
一昔前は、おじいちゃんやおばあちゃんが傍にいたり兄弟姉妹も多かったりと大家族で暮らし、また親戚が身近にいたり「村社会」だったりと、コミュニティーが密だったもの。そんな時代には、自ら妊娠出産し赤ちゃんを抱く前にも、赤ちゃんや子供というものに接する機会も豊富にあった。
 
核家族化や都市化の進んだ現代では、赤ちゃんや子供に密に接するのは、自分の子が初めて、なんてことが普通だったりする。
 
「体感」なく、溢れる情報に囲まれること、これが現代の子育ての「きつさ」の原因。
 
 
 
だからといって、大家族がいい、「村社会」推奨、と「古きよき時代」に戻ろうなんて無理。そもそも、そんな昔だって、大家族に仲間入りする「嫁のきつさ」、異なるものは「村八分」など、また違った問題が溢れていたもの。
 
また子供1人当たり○千万かかるでしょう、という数字がはじき出される今の日本の教育費の馬鹿高さや、両親共働きで残業続きでなければ「普通の生活」さえ難しいといった厳しい社会状況の中で、ぼんぼん産んで兄弟姉妹増やすなんてことも、とても「現実的」とも思えないだろう。
 
少子化はどんどんすすみ。子供時代から身近に、赤ちゃんやより小さな子達と接する機会も、ますますレアになり。
 
こうして、自ら産んでみて初めて赤ちゃんや子供に触った!という親が増えていく。ネットからは日々子育て情報溢れ、メディアには笑顔で楽しそうに子育てする華やかなママが取りあげられ、周りから孤立したマンションの一室で、もんもんと「得体の知れない」赤ちゃんや子供と四六時中顔を突き合わせ、翻弄され続ける。虐待だって起きるでしょう。
 
 
 
では、どうしたらいいんだろう?
 
「コミュニティーで子育てする」という意識が、もっと高まっていくしかないのだと思う。親戚や村などの枠にも囚われず、あなたが産んだんだからあなたの子、じゃなくて、未来の日本を担う貴重な人材育て事業、未来社会への投資と、自分の子も他人の子もひっくるめて育てていくという意識。
 
子供も青年も独身も子持ちなしカップルも子育て終わった世代も老人も、赤ちゃんや子供に触れ合う場を設けていくこと。未来の親の「体感」を育て、子供に縁のない人々が楽しめ、子持ちの親が助かり、子育て一区切り/ 終わった人々が体験を通して培った知恵を伝えられる場。あなたの子供、私の子供といった境界の薄い場。高齢化が進み、子供1人当たりの老人の数が増えていくと言われるけれど、これは、1人の子供に向き合う大人の数がますます増えるということでもある。
 
非現実的? 何も「大規模に交わる場」を初めから設けるということでなく、身近なところから世代や立場を超えて子供や赤ちゃんを通して繋がる輪を広げていくということならば、そうでもないでしょう。輪が広がりつつ、「皆で育てる」という意識も高まり、また輪が広がり。里親や血の繋がらない兄弟姉妹が何人かいるというような。他の国々に比べ、驚くほど他者への細やかな心配りのできる日本ならば、他者の気持ちを汲み取ることに長けた日本ならば、可能なのじゃないかと。
 
そしてそのためにも、人類誕生から何十万年も続けられた子育てという営みの中で、何が普遍的に大切で、何が多様さを大切にするものであって、といった体系的な「子育て」というものが、ある程度共有される必要があるのだろうとも。
 
 
ひとつ気になるのは、海外から日本へ行くと、子連れへの冷たさをひしひしと感じるという声を、あまりにもよく聞くこと。妊婦や子連れに対し、さっとドアを開けてくれたり、道を譲ってくれたり、荷物を持ってくれたり、電車やバスで席を開けてくれたり、それもニコニコと笑顔で、というのは、欧米や他の多くの国々でも日常茶飯事どこでも目にする光景。それでも日本ほど、子連れに対する「うっとうしい」とさえ込められた目線を感じたことはない、と。
 
きちきちのスケジュールに日々奔走し、なかなか「余裕」が持てないということもあるのかもしれません。赤ちゃんや子供と触れ合う場が、また違った角度から物事を眺める「余裕」のようなものを生み出す場ともなれば。
 
 
 
外から好き勝手言って、と思われるかもしれませんが。
大好きな日本の未来を思いつつ。
 
 
皆様、どうぞよい週末をお過ごしください!
 
 
 

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