春のこの時期、ユダヤの「過ぎ越しの祭(パスオーバー)」とキリスト教の「復活祭(イースター)」があります。
我が家は今のところ、ユダヤ教徒でもキリスト教徒でもないのですが、ここ何年か両方祝っています。
祭り行事っていいですね。その知恵を大いに学ばせていただいてます。
過ぎ越しの祭(パスオーバー)
聖書に記録される3000年以上も前とされる「出エジプト」を思い出すための行事。奴隷であったユダヤ人を、ユダヤ人でありながらエジプト王室で育ったモーセが率い、エジプトを脱出するという話、追っ手のエジプト軍に海岸へと追い詰められ、そこで紅海が真っ二つに割れ、向こう側に渡ることができたというシーンが有名ですね。
この出来事を象徴する食材をいただきます。
アーモンドをつぶし、
アップルソースと混ぜたものは、奴隷時代に、ピラミッドの石をくっつけるために用いたセメントのようなもの。
レタスなど浸していただく塩水は、奴隷時代の涙。
ホースラディッシュは、奴隷時代の苦さ厳しさ。
焦がした骨は、10回目の疫病によるエジプト人第一子の死。
マッツァ(平たいクラッカー)は、エジプトを出る際パンが膨らむのを待つ時間がなかったため、イーストなしのパン。
卵は、肥沃さ豊穣の願い。
こうした食べ物を順番にいただきながら、グレープジュースで4回乾杯し、手を洗ったりと繰り返しながら、
奴隷から解放され、自由へと羽ばたく様子を体現していきます。
今も、人の心の内では、奴隷から自由への過程というのは、現在進行形なのだというメッセージと共に。
マッツァ(平たいクラッカー)を隠して子供達が見つける、というゲームもあり、子供達も毎年楽しみにしています。
復活祭(イースター)
イエス・キリストが十字架にかけられ亡くなった三日目に復活したという聖書の出来事を思い出す行事。
近所にできたばかりのドームで、
コンサートのようなミサ!
米国民の8割近くがキリスト教徒と言われます。復活祭はキリスト教で最も重要な行事なんですね。
その後友人と「エッグ・ハント」の買い物。
春のスーパーにはパステルカラーのイースターコーナーができます。
後方もずらりとお菓子類。
今回は、こんな食材コーナーで、
量り売りのスイーツを購入。
より経済的でヘルシーだったりします。
さて、詰めるぞ!
その間に、子供達は庭の掃除。
友人、こんな卵も持ってきてくれました。
ゆで卵を、黒っぽいのはブルーベリーの汁で、オレンジのは玉ねぎの皮で染めたのだそう。
模様は、葉っぱを押し付けて使い古しのストッキングをまきつけ、酢を入れたそれぞれの色に浸して。
制作時の写真(友人撮影)。
他にも紫キャベツとビーツを用いて。
素敵過ぎます。
ぴかぴかのプラスティックの卵も、食べられる素敵卵も、裏庭に隠す!というか置く。
それー、見つけるぞー。
15歳の長男はさすがに「エッグハント」卒業らしく、隣でトランポリン組み立て。
収穫点検。
ランチの後は、森へ散歩。
この斜面、「おひげはやしてるみたい」と五歳児。
小川の氷を割るのに夢中。
あと一ヶ月もすると、緑溢れるね。
毎年繰り返す祭行事に、ああ今年もこの季節が来たんだなあとしみじみ。
こちらこれから、山菜採りに、漁に、ベリー摘みにと、心躍り続ける季節です!
今年は、周りのナチュラルライフ達人達から、野草の活用法についてより学ぼうと思ってます。
ひとまず、来週は、樹液を集めてみることに。
これから暴れ出す白樺花粉症予防になるとか。
どんな様子か、報告しますね。
それでは皆様、今日も素晴らしい日を!