マインドフルネス

「大切なこと」を思い出すという習慣、「メスーサ」に触れて

現在海外滞在中で留守になっている自宅を「使って」と何とも寛大に提供してくれた友人は、ユダヤの方。
 
私達夫婦の親の世代で、リタイヤ後の人生を、こうしてイスラエルと米国を行き来して過ごされています。
 
ユダヤの中でもより忠実に伝統や戒律を遵守するオーソドックス派。私達家族のような「ジェンタイル(ユダヤ教徒でない人々の呼称)」を宿泊させるということは、信条的にもリスクがあっただろうと思います。
 
例えば、ユダヤの戒律では、肉と乳製品を一緒にすることをせず、調理器具も保管場所も別にします。また基本「コッシャー」と呼ばれる、食べることを許される物しか口にしません。そこへ「雑食」の私達家族が食材を持ち込み、毎日料理し、むしゃむしゃいただくわけですから。
 
にも関わらず、「自分達が快適になるよう家の中アレンジしなさいね」とまで。しかも子供のいない家に、5人もぞろぞろと。
 
もう感謝仕切れません。
 
 
今日は、ユダヤの「メスーサ(mezuzahという慣習にインスパイヤーされ、記事を書いてみます。
 
 
 

「大切なこと」を思い出す習慣

友人宅の各部屋の入口には、こんなものがつけられています。
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近寄ってみると、
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デザインも、
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様々。
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ノアの箱舟に乗った動物達。
 
家の入口にも。
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ガレージの入口にも。
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これは「メスーサ」と呼ばれるもの。
 
中に、ユダヤの根幹にある「祈りの文句(Shema)」が入っています。
 
そして家に入る前や各部屋に入る前に、このメスーサにそっと指先を触れ、その指先を口に持ってくるんです (キスする)。
 
普段の生活で、何度も家や部屋を出たり入ったりするわけですが、その度に、少し立ち止まって。
 
普段の忙しい生活の中に、こうして少し立ち止り、自分にとっての「大切なこと」を思い出す習慣。
 
 
私自身本当に普段はっとするんですが、大切なことって、めまぐるしく過ぎる日常生活の中で、ついつい忘れちゃうんですよね。
 
1日中山積みの課題雑用に取っ組み合い、いつの間にか1つ1つをやっつけこなすことだけが、目的になってたりして。
 
 
 
 

子育てを通し思い出したい「大切なこと」

子育てをする中で「大切にしたいこと」って何だろう? はっと我に返るような、根幹にある「大切なこと」。
 
私自身にとっては、やはり長男妊娠中にネイティブアラスカンの「父」がかけてくれた言葉かもしれません。
 
この子にはあなたが必要 あなたにはこの子が必要
この子にはこの世界が必要 この世界はこの子を必要としている
だからこうして命というのは宿るんだよ」(プロローグ
 
自分と子供がこうしてこの世に生を受け、共に暮らしているということ。
 
過去を受け継ぎ、未来へ引き渡す中継者として、
 
自分が背負うものの中で、何を伝え、何を伝えたくないのか。
 
 
あと、子供が怪我をして無事だった時のあの感謝の気持ちも思い出していきたいです。
 
長男が60メートルの崖から落ち、手首複雑骨折ですんだあの日のこと。
 
すると、目の前にこうして5人大きな怪我もせず元気に暮らしている姿が、もうありがたいですね。
 
 
自分にとって「大切なこと」を記し、日常の嵐の中に、少しでも思い出す瞬間を散りばめてみる。
 
「メスーサ」みたいなちょっと素敵なデザインの器にいれて、各部屋の入口につけたり、貼り紙にして朝夜など時を決め触れるとかしてみたらどうかなと思ったり。
 
日常の雑事に埋もれてしまいがちな「大切なこと」を、日々ビビッドに蘇らせるために。
 
 
 
 

マインドフルな子育てとは?

マインドフルネス・ストレス低減プログラム(MBSR)開発者で科学者ジョン・カバット=ジン氏は、
 
ワイフのマイラ・カバットジンさんとの共著書で、「マインドフルな子育て」とは、「少し立ち止まり、大切なことを思い出す瞬間を持つこと」と言います。(Everyday Blessings, the Inner Work of Mindful Parenting, by Myla and Jon Kabat-Zinnより)
 
子育てを通し、日々、喜び悲しみ嬉しさ怒りや嫌悪感など、様々な感情がめまぐるしく起こります。
 
マインドフルに子育てをするというのは、そうした自らの感情に気づきつつ、反応する前に一呼吸起き、自分が何を大切にするのかを思い出すことなのだと。
 
 
ちなみに、MIT(マサチューセッツ工科大学)の学生時代に、禅やヨガに出会い、宗教色を排したMBSRを開発したジョン・カバット=ジン氏。
 
氏は、ユダヤの伝統を遵守することのないユダヤ家庭に育ち、ニューヨークの町で宗教的多様さに囲まれ育ったとのこと。
 
自らを特定の宗教に属してはいないと定義しつつ、こうした生い立ちが、年を経るにつれユニークな生地を与えてくれたのかもしれないと振り返っています。
http://www.onbeing.org/program/opening-our-lives/transcript/511
 
 
 
 
 
日々の生活に、少し深呼吸して、「大切なこと」を思い出す瞬間を散りばめていけたらな、「メスーサ」に囲まれ思いつつ。
 
それでは皆様、素敵な週末をお送り下さい!
 
 
 

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