HSC(ひといちばい敏感な子)

ハイリーセンシティブチャイルド(ひといちばい敏感な子)とは?その特徴と対応法

『マイコー雑記』の方に、ハイリーセンシティブチャイルド(ひといちばい敏感な子)について書いてきています。引き続きまとめていきたいこともあり、まだ続きますが、ひとまず、ここまでのところを整理しておきます!
 
「ハイリーセンシティブパーソン(HSP)&ハイリーセンシティブチャイルド(HSC ひといちばい敏感な子)」とは、心理学者エレイン・アーロン氏が提起した「特性」です。人口の15-20パーセントを占めるとされ、生まれ持った気質とされています。科学的な専門用語としては、「Highly Sensory Sensitivity (SPS  感覚処理の敏感さ)」といった言葉が用いられています。
 
エレイン・アーロン氏以前にも、こうした「感覚処理の敏感さ」をとりあげた研究はあったものの、そのネガティブ面だけでなく、ポジティブ面をも含む全体像を描き出したのは、アーロン氏が初めてとされています。1997年に出版されたアーロン氏の『The Highly Sensitive Person』は、米国でベストセラーとなり、2002年には、ハイリーセンシティブな特性を持つ子供の特徴や育て方をまとめた『The Highly Sensitive Child』が上梓され、日本でも去年2015年に精神科医明橋大二氏により邦訳されています(『ひといちばい敏感な子』を訳した明橋氏が訳書の冒頭に書かれている言葉に思うこと)。
 
邦訳を手掛けた明橋氏は、訳書のはじめに、日本では不登校やメンタル面に問題を抱える人々の中にも、こうした「敏感さ」を抱える人々が多くみられると書かれています。ところが、そうした「敏感さ」を抱え学校へ行けなくなった子が、「発達障害」と診断されるという現実を目の辺りにし、
 
私は、愕然としました。確かに、感覚の過敏さというところでは共通することもありますが、発達障がいと、この子の特性は、全く違います。ですから、適切な対応というのも、それぞれ異なります。それを誤解されたまま、誤った対応を続けられたら、決してこの子の回復はありえない。
 
発達障がいについては、ここ10年で随分、学校の理解も進み、保護者や地域の理解も進んできました。それは発達障がいの子どもにとっては、とても幸せなことだったと思います。それと同じことが、人一倍敏感な子にもいえます。しかし敏感な子の特徴については、少なくとも日本では全くといっていいほど、知られていません。
 
とのこと。そうして、HSCへの理解を広めるため、邦訳に取り組まれたというんですね。
 
 
我が家の子の中にも、こうした「敏感さ」が見られる子がおり、多分私自身もHSCだったのだろうなあ(現在HSPかというとそう思えない面も多々あるんですが)と感じています。また、今まで接してきた子の中にも、そんな「敏感さ」を持った子がいたことに気づきます。そうしてHSCについて理解するほど、こうした子達に接する際、何を大切にし、どう向き合ったらいいのかということが、より見えるようになったと感じています(「ハイリーセンシティブ」というコンセプトに出合い生きやすく&育てやすくなるのを実感しているからこそ)。目の前の子供の特性を理解し、より適切な対応を心がけることで、少しでも楽になる親子が増えていきますように!
 
 
 
 

ハイリーセンシティブチャイルド(ひといちばい敏感な子)とは?

どういう子供が「ハイリーセンシティブチャイルド」なのか
診断リストが載せてあります。
 
 
「どういう子がハイリーセンシティブチャイルドか?」を見分ける最新バージョン「DOES」
2002年に出版された『The Highly Sensitive Child』の2014年版の最後には、初版以来の研究が、著者エレイン・アーロン氏によってまとめられています。こちらにて読むことができます。とてもコンパクトで分かりやすいです! その中で、アーロン氏は、「最近では『ハイリーセンシティブ』について、DOESという言葉で説明するようにしているんです」とのこと。
 
「DOES」とは:
 
1「D」epth of Processing(プロセスの深さ)
 
2being easily 「O」verstimulated(刺激過多になりやすい)
 
3being both 「E」motionally reactive generally and having high 「E」mpathy in particular
(感情的に反応しやすく特に高い共感力を持つ)
 
4being aware of 「S」ubtle Stimuli(微妙な刺激にも気づく)
 
これら4つのコンセプトを表しているといいます。
 
上の記事により詳しく説明してあります。
 
 
この子って、ハイリーセンシティブなのかなあ?という思いがちょっと整理される説明
診断リストを試しても、どうかなあ?と思う方へ。
 
 
 
 

ヒト以外の100種以上に見られるSPSは「生得的気質」

ハイリーセンシティブな気質というのは生まれつきらしい、刺激に「高反応」な赤ちゃん
 
「ハイリーセンシティブなサル」もありなんですね。HSCは世話人の心の状態にも影響を受けやすい
 
ハイリーセンシティブさは種の保存に必要だった?多様な力が生かされるということ
 
「生まれ持った性質と環境が絡み合って成長していく」からこそHSCの可能性も無限ですね
 
 
 
 
 

「敏感な子」の脳

ハイリーセンシティブな人や子供はちょっと異なるプロセスの仕方を持つ?脳についての研究3つ
 
 
 
 
 

「ひといちばい敏感」であることのポジティブ面

ハイリーセンシティブさには「よい面」もある!心理セラピストがまとめる6つの利点
 
ハイリーセンシティブチャイルドの生き辛さを和らげ、よい面を生かしていくということ
 
ハイリーセンシティブチャイルドと「マシュマロ実験」、HSCの立場から眺めてみると
 
ハイリーセンシティブチャイルドの共感性の高さを「強み」にするためにできる7つのこと
 
 
 
 
 

「敏感さ」とギフテッド

ハイリーセンシティブチャイルドとギフテッド、HSPがより自信とサポートを得るのなら・・・
 
「敏感さ」について知っておきたい「過度激動」と「積極的分離」という考え方
 
 
 
 
 

内向型70%外向型30%

冒険心溢れるハイリーセンシティブタイプの問題点、自分を知る大切さ
 
目新しいことや冒険も大好きなハイリーセンシティブタイプ、「ふたつの性質」を調整する大切さ
 
 
 
 
 

不安感・恐怖心

不安感&恐怖心の強いハイリーセンシティブチャイルドが人生をより楽しむために
 
自然に囲まれ随分と虫に慣れた次女6年生の修学旅行、「クモへの恐怖感」ってなんなんでしょうね
 
ハイリーセンシティブチャイルドが眺める鮮やかな世界、敏感な感性を大切に(恐れ)
 
 
 
 
 

涙もろさ

 
 
 
 
 

「敏感な子」への対応法

ハイリーセンシティブチャイルドを前にするべきこと2つ&育て方の鍵となる4つのこと
 
エレイン・アーロン氏が、HSCを育てる鍵としてあげるのが、以下の4つです。

1.自己肯定感を高める

「ハイリーセンシティブチャイルドは低い自己肯定感に陥りがち」ってどうして?
 
ハイリーセンシティブな子の「自己肯定感」をサポートする6つのヒント
 
他者のフィーリングを感じ取るハイリーセンシティブチャイルド、自己肯定感を高める大切さ
 
 

2.恥の感情を抱え込ませない

ハイリーセンシティブチャイルドに対して避けたい「~したら恥ずかしいでしょ!」
 
ハイリーセンシティブチャイルドが「恥」の感情にがんじがらめにならないためにできる6つのこと
 
 

3.穏やかで思慮のあるしつけを心がける

ハイリーセンシティブチャイルドと「しつけ」、早い時期から内に「律」を育むHSC
 
 

4.「敏感さ」についての話し方に考慮する

「敏感な子」が自らの特性とうまく付き合うために本人に伝えるストーリー
 
ハイリーセンシティブとシャイは全くの別モノなんですね、不要なネガティブイメージを背負わせない
 
 
 
昨今、自己肯定感と同じような効果がありつつ、なおかつ「弊害」が少ないとされる「自己への思いやり(セルフ・コンパッション)」、
現在、マイコー雑記の方に、まとめ中ですが、私自身、「敏感な子」や「完璧主義の子」に、とても有効だと思っています。

「自己への思いやり(セルフ・コンパッション)」を培う

敏感な子や完璧主義の子に「自己への慈悲心」を身につけさせる
 
「自己への思いやり(セルフ・コンパッション)」について、引き続き、まとめていきます。
 
 
 

その他、対応する上で覚えておきたい大切なこと

ハイリーセンシティブチャイルドに「境界」を教える大切さ、「薄い境界」を持つ人々
 
我が子がハイリーセンシティブであるのが残念と感じる夫と話す自らの「好み」に気づき子供に向き合う大切さ
 
次女6年生の修学旅行、常にネガティブとポジティブの両面を持つ人生を大いに楽しむために
 
ハイリーセンシティブパーソンの自己診断リストを試した長女14歳、その子が羽ばたいていくサポートを
 
ハイリーセンシティブな子が健やかに育つために周りの大人にできること、「そんなひととき」の積み重ね
 
育てるのが難しい&易しいハイリーセンシティブチャイルド、感情を出させ受け止める大切さ
 
「ハイリーセンシティブチャイルド」の成長近況、どう育てたらいいと思います?という相談
 
ハイリーセンシティブチャイルドの支援に取り組むセラピストによる「HSCが健やかに育つ7つのヒント」
 
 
 
 
 

ドキュメンタリー映画『SENSITIVE:Untold Story』

去年2015年に公開され、HSPやHSCというコンセプトを提起した心理学者エレイン・アーロン氏自身が、ナレーターとして登場するこの映画、HSPやHSCについて、分かりやすくまとまっています。科学的な研究の紹介と共に、親子、研究者、ビジネスマン、作家、アーティストなど、世界中様々な人々が自らのHSPとしての体験談や思いを語っています。
DVDには日本語字幕があるようです。トレーラーもこのサイで見られます。
 
ハイリーセンシティブさについてのドキュメンタリー映画、特性を理解し前向きに進むためにおすすめです!
 
 
 
 
 

『虹色教室通信』でもHSCについて紹介されています

未来奈緒美氏が、マイコー雑記の記事を紹介してくださりつつ、教室で出会うHSCの子供達について、書かれています。
発達障害なのかどうか気になるけれど、やっぱりちがうかなぁ~とも思う子を育てている方に
子どもが思い通りに育たないのは、育て方を失敗したため?3
 

 
 
様々な特性を抱える子供達が、適切な対応により、その特性の長所を発揮できるよう願っています。
「敏感な子」に関わる方々にエールを送りつつ!
それでは皆様、初夏をお楽しみください!
 
 
 

 

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