マインドフルネス

若々しくエネルギッシュである鍵?「テロメア」を長く保つもの

ここ最近、「テロメア(染色体末端粒子)」についての情報に何度か出会うことがあったので、まとめておきます。
 
「テロメア」とは、染色体の末端にあり、染色体を保護する役目を持っています。
 
「靴紐の先についたキャップのようなもの」とも喩えられるように、以下の図のようなものです。
 
      染色体とテロメア
Telomere
(図出典:ウキペディアより)
 
 
細胞分裂の度に、テロメアは短くなります。そしてある程度の短さになると、細胞は分裂しなくなると言います。
 
この「テロメアの短縮」が、「老化」に大きく関わっていることが分かっています。
また「テロメアの短縮」は、癌患者や心臓病患者にも見られ、過度のストレスによって引き起こされることも分かっています。
 
 
「いつまでも若々しくエネルギッシュ」とは、この「テロメア」が損なわれずある程度長く保たれ、活発に細胞が分裂を繰り返している状態とも言えるのですね。
 
 
 
私が最近出会った情報とは、「瞑想やマインドフルネスに、このテロメアの短縮を防ぐ効果がある」というものです。
 
 1.科学雑誌Scientific American 11月号の記事 ’Mind of the  Meditator(瞑想者のマインド)’ by Mattieu Ricard, Antoine Lutz and Richard , Davidsonにて。
 
カリフォルニア大学デイヴィス校での実験研究によると、マインドフルネス瞑想者の「テロメア」は、そうでないグループよりも長さが保たれより活発であることが分かったとのこと。
 
 
2.ハーバード大学医学部教授のRonald D. Siegel氏によるThe Great Courseの講義 ’The Science of Mindfulness: A Reserch –Based Path to Well-Being(マインドフルネスのサイエンス:リサーチに基ずいた健やかなあり方への道’ にて。
 
マインドフルネスは、過度のストレスによって損なわれ、老化を引き起こし細胞の死をもたらす「テロメアの短縮」を防ぎ、長く保つ効果があります、とのこと。
 
 
3.昨日Eメールで届いたScientific Americanの「今週の特集記事 ‘Changing Our DNA through Mind Control?  A study finds meditating cancer patients are able to affect the makeup of their DNA’(マインドコントロールを通してDNAを変える?瞑想する癌患者はDNAを補うことができると発見)  December 16, 2014 |By Bret Stetka にて。
 
この記事に紹介されたカルガリー大学教授Linda E. Carlson氏率いる研究によると、サポートグループに関わることとマインドフルネス瞑想が、乳癌患者の「テロメア」を長く保つことを可能にしたとのこと。
 
実験では、乳癌患者は3つのグループに分けられ、それぞれ異なるセラピーや講義を受けます。
 
a.マインドフルネスとヨガからなる8週間のプログラムを受ける
b.難しい感情や社会的サポートを促す12週間のグループセラピーを受ける
c.ストレスマネージメントについての6時間の講義を受ける
 
88人の女性の「テロメア」を調べたところ、a とbのグループでは「テロメア」の長さは保たれたままだったのに対し、cのグループでは短くなっていたとのこと。
 
またCarlson氏曰く、「一般的に健康な人々でも、マインドフルネス・ストレス低減プログラムは、風邪への抗体を高めることが分かっています、そしてHIVや糖尿病への効果もあると分かりつつあります」とのこと。
 
 
 
これまであまり馴染みのなかった言葉「テロメア」。今では頭に刻みこまれました。(笑)
あの靴紐の先っぽのようなテロメア、長く生き生きと保っていけたらいいですね。
 
 
それでは、皆様、素敵なホリデイをお過ごしください!
我が家も今日はこれから買出し、料理、そして友人宅でクリスマスパーティーです!
 
 
 

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