マインドフルネス

マインドフルネス最新研究報告、抗うつ剤と同じくらい効果的

013今日は、マインドフルネスについて数日前に発表された研究報告について、英国紙「The Guardian」米国紙「Huffpost Science」が取りあげた記事を参考に、まとめてみます。
 
米国でも約1500万人以上の人々が苦しんでいるとされるうつ病。再発率も高く、2回患った人が3回目に発症する率は、80パーセントとも言われます。現在、再発を予防するのに最も有効とされるのが、継続的な抗うつ剤服用。英国政府機関の国立医療技術評価機構 (the National Institute for Health and Care Excellence)は、うつ病患者に、最低でも2年間の抗うつ剤服用を勧めています。
 
 
こうした状況の中、今回の研究により明らかになったのが、「マインドフルネス認知療法(MBCT)が、抗うつ剤服用と同じくらい、うつ病再発予防に有効」ということです。
 
 
実験では、英国南西部の424人のうつ病患者を、以下のようにランダムに2つのグループに分けたそうです。
 
1.マインドフルネス認知療法を施すグループ
1回2時間以上の8回のグループセッションと、自宅でのプラクティス、そして希望者への4回のフォローアップセッションを1年。徐々に抗うつ剤服用を止めていきます。
 
2.抗うつ剤服用を続けるグループ
2年間呑み続けます。
 
2つのグループでの再発率を比較したところ、
 
1のグループでは44パーセント
2のグループでは47パーセント
 
だったとのこと。
 
研究を率いたオックスフォード大学臨床心理士(Clinical Psychologist )Willem Kuyken氏によると、研究チームは当初、先行研究に基づき「うつ病の再発防止には、マインドフルネスが抗うつ剤服用より有効」という仮説を立てていたそうです。
 
結果として1と2のグループで効果にそれほどの違いは見られなかったものの、少なくともこの研究により明らかになったのは、「マインドフルネス認知療法が、抗うつ剤服用と同じくらい、うつ病再発防止に効果がある」ということ。つまり、抗うつ剤服用を、マインドフルネス認知療法と置き換えても効果は同じかもしれないということですね。
 
プリモス大学教授 Richard Byng氏によると、「多くの人が長い間抗うつ剤を服用し続けることを望んでいません。副作用に耐えられなくなる人々も多いんです」とのこと。
 
薬服用を望まない人々が、同じくらい有効な予防方法を手にすることができるとするなら、それはもうとても画期的なニュースですね。
 
 
 
実験の被験者の1人はこんなことを言っています。
 
マインドフルネスは、薬に頼るよりも、長い目で見て自分の力で、自分の未来をコントロールするためのスキルを与えてくれました。どんな時に自分にリスクがあるか気づき、健やかであるために変化を起こすことを学んだんです」と。
 
 
 
2つの記事では、マインドフルネスがこのように紹介されています。
 
マインドフルネスが人々に教えるのは、どうやってより賢く感情と共にあるかということです。マインドフルネスは、マインドの難しい状態に向き合うことを助けてくれます。
 
マインドフルネスによって、人は感情の揺れを少し距離を持って見つめる姿勢を学びます。そうすることで、自らのネガティブな思考パターンに気づき、うつを再発させる考え方や感情にがんじがらめになることなく、生産的に働きかけることができるようになります。習慣的な反応ではなく、より適した対応を選択できるようになるんです。
 
ネガティブな考えや感情は戻ってきます。それでも、それらにがんじがらめにならないことはできるんです。ネガティブな考えや感情を絶え間なく心配するよりも、それらに気づき、理解し、認めることで、うつ状態へと引きずられないようにする、それがマインドフルネスです」
 
マインドフルネスは、ネガティブな感情を避けたり抑えつけたりするのとも違います。ジャッジすることなく自らの感情思考身体感覚に気づいていること。そう少し距離を持つ習慣を身につけていくことで、自らの思考や感情にがんじがらめになることが少なくなり、感情の赴くままに反射的に物事に反応するよりも、ワンクッションはさみ、どう対応するかを選択できるようになっていくというんですね。さらりとこう言ってしまうのは簡単ですが、とにかく、少しずつ少しずつ実践ですね。
 
 
 
マインドフルネス認知療法を開発した1人であるトロント大学心理学教授Zindel Segal氏は、今回の研究報告を聞き、「これで、3年も5年も抗うつ剤に頼りたくないと思う人々に、信頼でき科学的にサポートされた選択肢として、より自信をもって勧めることができますね」と嬉しそうに話していたそうです。
 
Segal氏が著者の1人としてまとめた本に基づき、以前いくつかまとめた記事を並べておきます。私自身、自分をメインテナンスする上で、役に立っています。
 
「うつ状態のメカニズム、どうしたら抜けられる?」
http://kosodatekyua.com/2014/11/utsujoutainomecanism-doushitaranukerareru/
「嫌な気持ちのメカニズム、うまく付き合うには?」
http://kosodatekyua.com/2014/11/iyanakimochinomekanism-umakutsukiauhouhou/
「落ち込む自分とうまく付き合う方法」
http://kosodatekyua.com/2014/12/ochikomujibuntoumakutsukiauhouhou/
 
そしてこれまでのマインドフルネス関係の記事全般:
http://kosodatekyua.com/category/mindfulness/
 
 
 
薬服用を望まない人々が、薬と同じように有効な選択肢を手に入れることができる。マインドフルネスが、薬に頼りきるのでなく、自分で自分の状態に気づき調整していくための助けとなれるのならば、本当に嬉しいことですね。
 
「自分で自分を調整する」というのは、自分1人で抱え込むということではなく、ここからは他人の助けが必要かなと気づき、周りに頼むというのも「自分で自分を調整する」こと、最近そんなことも思っています。私自身のトレーニングもいよいよ佳境。今の生活のどこにどうやってやろうとしていることの全てを入れていけばいいのかと途方に暮れることもあるんですが、自ら調整しつつ、周りの助けも借りつつ、少しずつ歩いていきたいです!
 
それでは皆様、よい週末をお送りください!
 
 
 

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